次の仕事探しの準備に、職務経歴書を書き直している。二年前に今の職場に移る時もそうだったが、何回書き直しても納得がいかず、まぁこんなもんでいだろと妥協の産物になる。時間が経ってから読み返すと、さらにしっくりとこない。今回も同じく、残尿感に似た、もやっとしたものが残ったままだ。さらには、薄っぺらい自分語りになっているのではないかという懸念も残る。これは書き直せば書き直すほど、実務経験がただのカタログスペックに抽象化されるからだろう。実際の実務経験を整えるのではなく、自分が理想とするスペックに嵌め込もうとするため、具体的な記述を削ってしまうからだ。自分はこういう経験や知識、技術を持っていますというカタログ化した職務経歴書よりも、その職場が求める派遣社員であることを訴求する職務経歴書で次回は行こうと思う。
今の職場の職務経歴で更新した、たたき台はすでにある。あとはどう肉付けし、成形するかだ。派遣元が配布するテンプレに沿って作った初稿は、なぜか派遣元からあれこれとレイアウトについて指摘が入った。最初からやっつけ感と違和感しか感じなかったテンプレだったが、やはり配布した人たちもそう感じていたらしい。採用どころかIT業界で働いた経験もなさそうなので、彼らは当てにしないで採用を担当する昔の同僚に相談したり、今まで働いた職場で何が求められていたかを思い出したりして、あれこれと思案している。あとAmazonのレビューで評価が高い業種指南書を読んで、そこで求められていることを念頭に推敲しようと思う。自分の実務経験を考えると、テクニカルサポートと運用、PMOあたりか。そもそも採用担当者をピンポイントで痺れさせるような実務経験は持っていないから、検定で彩りを添えるのも効果的だと思う。たいてい何人かいる候補者から消去法で選ぶのが実態だ。最後の二人に絞られた時、手持ちのカードが二枚になった相手に確実にババを引かせる、必殺技か暗殺拳のようなものが検定なのだ。