ノマド探求

海外移住準備記

死に場所を見つけて生きる。

去年の四月から働き始めた新しい職場と業務にも慣れて、色々と新しいことを始めたり、何かを考えたりする余裕が出てきた。余裕ができたのは結構なのだが、色々と考えすぎて沈鬱な気分になる時がある。

自分の将来を真剣に考えると、現状の延長線には惨憺たる未来が待っている。今のままの職能と職務経験だと、派遣社員として働けるのはあと四、五年が限界だろう。かと言って、正社員として雇ってくれる会社は派遣法逃れに正社員として雇うだけであって、派遣先が見つからない社員を座らせる椅子までは用意してくれない。このまま派遣社員で働くにしろ、何ちゃって正社員になって働くにしろ、IT業界から離れた後はアルバイトで食い扶持を稼ぐしかなくなる。中年を越えた初老の人間にできることは、交通整理か清掃か、恐らくそんな類のアルバイトしかないだろう。

より良い待遇を勝ち取るために国境を越えるノマドでも、自由を満喫するために職場に囚われないノマドでもなく、飢えを凌ぐ難民のようにサバイバルするためにノマドにならざる得ない者もいる。もはやノマドとは呼べず、デジタルルンペン辺りがお似合いかもしれない。なるようにしかならないのはどんな人生でも同じだが、悪足掻きはしてみるつもりだ。しかし悪足掻きをするには、そこで生き抜く覚悟が必要になると思う。そして、生き抜いた先には死が待っているのだから、そこで生き抜く覚悟は、そこで死ぬ覚悟に繋る。

将来を考えた時のこのフワフワとした居心地の悪さは、ここで死ぬ覚悟が定まっていないせいだろう。それは、収まりの悪いキンタマのようにキョドキョドして生きる原因でもある。死に場所を見つけた時にこそ、諦念とは違う真の平穏が訪れる予感はある。子育てと家のローンに追われる同僚と飲みに行った時、彼らが酔いに任せて呟く吐露から、そのことがよく分かる。

いっぱいいっぱいになる。

今年からLPICの勉強を本格的に始めた。主にPing-tというeラーニングを使って勉強をしている。LPICの勉強の他、オンライン英会話のレッスンを毎日25分受けており、創作活動をする精神的余裕がない。家で時間を持て余すことはないが、仕事以外は勉強しかしていないので何だか時間が過ぎるのが早い。恐らく近いうちにストレスは最高潮に達するだろう。そうしたら、どちらの勉強も少しお休みにして、しばらくグダグダしようと思っている。マイレージが貯まったので、また台湾にでも旅行に行きたいな。ただ、それまでは今の調子で勉強を続ける。

検定の勉強も英会話の勉強も、準備に過ぎないことは自覚している。準備は大切だが、もっと大切なのは実践することだ。実践を通して会得できることは多い。意外にやってみると上手くいくものだし、頭で理解できなかったことが体で理解できることもある。しかし現実は苛酷で、準備している間に見ていた夢は必ず打ち砕かれる。勉強をする充実感に酔ってしまうと、そこから先に進むことを躊躇してしまう。夢も酔いも醒めた後は虚しいだけだ。

 

Ping-tに申し込む。

LPICレベル2を取得するため、Ping-tに再び申し込んだ。去年の四月ぐらいから勉強を始めたが、夜勤の合間に勉強しようと調子の良いことを考えていたら、年を越してしまった。元旦から決意を新たにし、勉強せざる得ない環境に自分を追い込むため、Ping-tに申し込んだ。

今回は仕事とオンライン英会話を勉強しながらLPICの勉強をするので、六ヶ月間とLPICレベル1を取得した時より長い契約期間にした。Ping-tに申し込むことが、なぜ勉強をせざる得ない環境になるかと言うと、貧乏症なので金を出したら元を取らないと気が済まない性分だからだ。LPICレベル2の取得が次の職探しにどれくらい役に立つか分からないけど、無駄にはならないと信じている。

去年は移住の準備として、移住に必要な書類の用意と手続きの整理、ビジネス英会話ができるようになること、ノマドワークを確立することの三つの目標を立てた。この目標のうち、実際に行動を起こしたのは英会話の勉強だけだ。当分移住するつもりはないし、まして現地採用の仕事を探すことを現時点では考えていない。そのため移住に必要な書類の用意と手続きの整理は今年の目標から外す。その代わりに履歴書の拡充を念頭にLPICレベル2を取得することにした。できればTOEICのスコアも900まで伸ばしたい。これぐらい履歴書の見栄えが良くなれば、仕事を辞めて一年ぐらい海外でプー太郎をしても、今と同じくらいのお金を稼げる仕事はすぐに見つかるはずだ。

問題はノマドワークの目星が全く立たないことだ。創作活動は続けるつもりだが費用対効果が悪いし、金になるのか怪しい。情報サイトを作るにしてもネタを思いつかない。場所を選ばずにお金を稼ぐために何をすれば良いのか分らず、手詰まりの状態になっている。そのため、そもそもの目標として働かなくても海外で困らないだけのお金を確保したい。とりあえずLOTOクジを買ってみることから始める。手段は選ばず、しばらく遊んで暮らせるだけのお金を貯めることを三つ目の目標する。