ノマド探求

二次元移住準備記

労働者階級の底辺として生き残るには。

四十歳を過ぎてなお,世間からは蔑視だけでなく,憎悪すら向けられるような生き方をしている。この先も正社員として働くことはないだろうし,働けるとも思っていない。良くて契約社員派遣社員,それが叶わなかればパートかアルバイト,そもそも働き口がなければサバイバル生活が待っている。

安定した会社で働き,家に帰れば家族がいて,上司や夫,父としての役割以外にも,それなりの社会的な責務を持っている,そういう類いの充実した生活を送ることは,もはや不可能だ。自分が持っていないものを持っている人に,怨嗟を向ける気持ちはさらさらないし,できれば充実した生活を送り続けてほしいと思うが,彼らに搾取されて肥やしにされるのもごめんだ。労働者階級の底辺で生きるからからこそ,上手く資本の波に乗り,それなりの生活を送るために処世術を身につけたいと思っている。

上級アルバイトなど色々と揶揄の対象にもなっているけど,需要があるうちは私にとっては派遣社員が最も安定した稼ぎ方になる。そして,派遣社員として働きながら,副業や不労所得などで小銭を稼ぐのが理想的な稼ぎ方だろう。派遣切りに遭わないためには,市場の需要に自身の商品価値を合わせる必要がある。何でもそつなくできるほど器用ではないし,自己投資できる時間も限られているので,これだけは押さえておけという知識と技術を身につけたい。

今働いているIT業界は,常に勉強し続けていないと商品価値が下がっていく業界だ。漫然と働いているだけでは現状維持すら難しい。逆に言えば,労力が報われなくても腐ることなく,淡々と勉強し続けていれば,何か大きなチャンスを掴むことができるかもしれない。もちろん,何も報われないかもしれないが最悪でも現状維持は期待できるだろう。英語などの語学も勉強し続けないと能力は下がっていくが,数年前,下手すれば半年前の参考書がすでに時代遅れとなることが決定的に違っている。三年前に出版された版の参考書で勉強することは,つむじの辺りが薄くなっているのに,一生懸命テクノカットのもみ上げを手入れしていることに等しい。

先月末のTOEICの結果。

先月の29日に受けてTOEICの結果が返ってきた。スコアは830で,半年前に受けた前回より5下がったが,とりあえず現状維持の目標は達成できた。どの設問においても平均より上のスコアだったが,パート2のみ平均点より下だった。昔から,この設問は苦手で聞き取りができないと言うよりも,正解に迷う問題が多いのだ。この問題を作っている奴はサイコパスだろと思っていたが,もしかしたら私がサイコパスなのかもしれない。

また半年後に受けるつもりだが,英語に関しては発信する能力を鍛えたいので,今回と同様にテスト対策はできないと思う。仕事では調査履歴を残したり,技術文書を読む時に英語を使用しているので,英語の読み書きに関してはスコアは上がってくれないと悲しい。

派遣社員の働き方。

派遣社員として働いていると,三ヶ月に一度,契約の更新がやってくる。派遣切りという憂き目に遭ったことはまだないし,別に切られたところでどうでもいいやと思っているので,割合強気に給料の値上げを迫ったりしている。派遣で働く限り同じ職場に長くいるつもりはないので,給料を上げてくれなかったらさっさと現場を移ればいいだけだ。給料が上がらなくても,待遇や就労環境が改善され居心地が良くなれば,それはそれで契約を更新する動機にはなる。もちろん,強気で交渉した場合,派遣先と派遣会社からの要求や条件もその時点で出てくるので,色々とやることが増えたりして,今まで通りには働けなくなったりもする。

仕事で結果を出さない限りは,いくら努力をしても期待値分しか給料は上がらない。結果も独りよがりの成果ではなく,派遣先と派遣会社が求める結果になるので,頑張りが思った以上の評価につながらないこともある。また,派遣社員の給料というのは,派遣先から派遣会社にお金が支払われ,そこから何割か引かれた後,手元に残ったお金が渡される。なので,いくら派遣先からまとまったお金が派遣会社に落ちても,そこでがっつりとピンハネされてしまえば,当然もらえるお金は少なくなる。引かれたお金は厚生年金などの社会保障費をまかなうとともに,派遣会社の社員の給料となる。さらに内部保留をして他の派遣社員の給料に付け替えたり,誰かがバックれた時の補填に使われたりもする。派遣会社の懐に入ったお金は派遣社員が稼いだお金の一部なのだから,彼らを代理人兼保証人としてこき使っても問題はないが,この辺の考え方はあまり浸透しているとは言い難いし,実態は違う。

派遣先から支払われる単価を教えてくれる派遣会社が少ないのが,その証拠だ。彼らはさっ引いたお金の分,仕事をしていないと自覚しているので伝えられないのだろう。派遣先から支払われる自身の単価を教えてもらった時,初めて対等の立場に立てるのだと思う。つまりは,派遣会社が引いたお金の分,彼らは代理人兼保証人の仕事をして,派遣社員に示すだけの結果をきちんと残していると言うことだろう。派遣会社は派遣社員の敵ではないが味方ではない。ただ商品の流通を仲介する商人だ。全幅の信頼はありえない。正社員として雇われている感覚で働くと馬鹿を見る。言い方は悪いが,彼らの多くは派遣社員の商品価値を上げるよりも,同じ現場で安定して利益を生み続けてくれることを願っている。手がかからず,何もしないでも懐にお金を入れ続ける人をポン引きは求めているのだ。ヘタに能力を向上させる機会を作ってしまえば,今の現場を辞めて他の派遣会社に移る可能性も出てくる。その辺は製造元とが商品を納めるように,値上げと取引終了をちらつかせつつ良い関係を作り,自分の商品価値は自身で上げる努力をするしかない。