ノマド探求

二次元移住準備記

移住先での仕事。

今年の六月末で派遣の仕事を辞めて日本を離れる予定だ。そろそろ移住先での仕事について調べ始めようと思っている。移住先で仕事を得ることができても,日本語を話せる以外に何の職能も必要ない仕事に就くことになるだろう。だいたいどんな仕事になるかは,そこそこ想像がついている。居酒屋の店長にでもなれれば,いいとこなのかもしれない。

移住先で生涯をまっとうすることを考えているかと言えば,それほどでもない。日本より充実した生活を送れることが移住する条件なので,それが満たされなければ,とっとと他の場所に移るか日本に帰るつもりだ。それでも,しばらくは旅行者のようなゲストとしてではなく,現地の人と生活基盤を共有する住人として暮らすつもりだ。一度は異国の地で暮らすことはどういうことなのか,経験してみたいと昔から思っていた。

現地採用の仕事は,現地の派遣会社に登録するかフリーペーパーなどで探している人が多いとは思う。日本での人脈を頼って仕事を探せる人は少数だろう。ただ,日本で準備ができるとすれば,人脈作りぐらいしかない。人脈作りと言っても,日本で派遣会社に登録して担当者に会うとか,移住先に支社などを持つ日本の会社に採用を打診してみるとか,その程度のことになるけど。

休日が終わる。

特に何をするわけでもなく,三連休が終わってしまった。土曜日と日曜日の二日連続で友達と飲みに行ったので,何もしていなくもないのだが,平日は仕事だけして一日が終わり,休日はこういうダラダラとした実りの少ない過ごし方をしていると,時間が過ぎていくのがとてつもなく早い。形にも記憶にも残らないしで,寿命を消化するために暇潰しをしているに等しい。有意義に日常を過ごすことだけを考えているわけではない。それでも年々,老化が衰えとして現れてくる歳になり,本気で焦らないといけなくなった。

移住の準備期間は今年の夏までだ。去年の年末に準備中にやると決めたことのうち,できそうなのは履歴書の書き直しぐらいだ。基本情報技術者試験を来月受験するが落ちるだろう。そうすると,いつでも受験できるLPICCCNAに挑戦することになる。ITの検定を取得することは準備中にやることの一つだ。代替物として英検一級でもいいかとも思い始めてもいる。やることのもう一つ,副業探しはラノベなどのサブカルチャーの分野で何か小銭を稼げそうなことを考えている。このブログだって文章修行をしながらポートフォリオを作っていると考えれば,それなりに休日に準備をしていることになるのだ。一攫千金の金の銀杏はなさそうなので,地道に小銭を集めるしかない。

二十代の職務経歴。

去年の年末までに書き直すはずだった職務経歴書を,まだ書き直していない。働いていない時や短期のアルバイトしかしていなかった時ことを,どうやって書いたらいいか考えあぐねていたせいだ。何か仕事の役に立ちそうなことは書いて,経歴の空白を埋めようかと考えていたけど,何も書かないことに決めた。

二十代はまともに働いた記憶がない。短期のアルバイトを除けば,学校にも行っていないのでずっと無職だった。三十歳になる手前にコピー屋でアルバイトを始めるまで,半年以上同じ職場で働いたことはない。無職の間は何をしていたかと言えば,説明するのがとても難しいので,あまり話したことはない。今まで,何度となく説明しようとしたが,ほぼ自分語りになってしまう。恐らく同じような生活をして人でないと,分かってはくれないだろう。

遊んでいたわけではないし,引きこもっていたわけでもない。自分でも何をしていたのか記憶が曖昧なのが困ったところだが,確実に言えるのは,何かをしようとして,結局,何もしなかったということだけだ。宗教にはまったようなものだと考えている。天国に行くために必死に努力したけど,結局,天国に行っていない。では,その努力を認めろと言っても,天国を夢見たことのない人には分からないことだろう。だから何も書かないことに決めた。