現地採用であること。

無職で暇なことにかこつけ，海外の現地採用の求人を物色している。移住するなら東南アジアがいいかなと考えているので，タイとかベトナムあたりで何かできる仕事があればと思ったのだ。

今のところ応募できそうな求人として，IT関連の仕事を調べている。給与は日本円にして15万から20万円ぐらいが相場のようだ。物価からすれば現地では高給取りに入るのだろうが，日本から見ればアルバイトの月収だ。まぁ，チキンライス一皿が150円しないので，現地に永住するなら特に問題はない。しかし，いずれ日本に帰ることを考えた場合，海外で働いた経験がどの程度，帰国時の給料に反映されるのかを考慮したい。ただ単に日本と同じ仕事を移住先でするだけなら，その経験は給料にあまり反映されないような気がするのだ。同じ仕事をして現地人以上に給料がもらえるのは，日本語が話せて日本の企業文化を理解できるという，日本人プレミアが付いただけだ。また制度上，日本人に払う最低給与が現地人よりかなり高く設定されている。これは現地人の仕事を奪わないための措置らしい。

現地採用と違い駐在員の給与が日本の水準なのは，日本で働いているが現地でしかできない仕事をするために住んでいるからなのだ。ややこしいけど，職場が日本から海外に変わったのが現地採用者で，出張の延長として現地に駐在しているのが駐在員だ。現地採用者は日本では必要とされていないので，日本よりも現地の水準に合わせた給料になる。駐在員は日本でも必要とされるので，日本と同じ水準の給料になる。

また，給料だけでなく仕事の質も考えないと与太者扱いにされる可能性もある。日本に住む英語教師が母国に帰っても，皆英語を話すのだから英会話教室が繁盛しないのと同じことだ。そこが日本に派遣される英語を母国語とする金融マンやエンジニアとの違いになる。彼らは，母国での必要があって日本に来るのだ。だから，日本で必要とされている現地でしかできない仕事をすれば，帰国後には現地採用プレミアが付き，給料に反映されるのではないだろうか。

派遣会社を選ぶ時。

規模の大きい派遣会社と小さい派遣会社のどちらがいいのだろうか。派遣の登録をする時にいつも迷う。それぞれに長所と短所はある。

大きい派遣会社だと求人がたくさんあるので，希望の条件を満たす求人もすぐ見つかるし，一社に登録するだけで複数の案件に応募できる。しかし，それだけ多くの人間が登録に来るので，希望の職種が未経験だったり経験が浅かったりすると，書類選考で弾かれる可能性は高い。私の場合は，すべて書類選考で落とされ，登録した後はその派遣会社から仕事を紹介されたことはない。逆に小さい派遣会社だと手持ちの求人は少ないが，持ち駒としての登録者も少ないので，とりあえず面接には進める可能性が高い。派遣会社の担当者もそこそこ話を聞いてくれた気がする。希望の条件を満たす求人自体は少ないので，ある程度の割り切りは必要になると思う。

あくまで，私個人が登録した派遣会社から受けた印象に過ぎないし，登録した数も十社程度なので個人的な体験談にしかならないだろうが，派遣会社の規模の大きい小さいは，希望の仕事に就けるかどうかには影響しないと思う。派遣会社の規模よりも，営業担当者の影響が大きい。概して大きい派遣会社の営業は事務的な感じがしたが，それだけ捌く人数も多いので仕方がないとは思う。

営業担当者も色々な人がいるので，自分と性格があう人に会ったら，その人に任せてしまうのも一つの手だろう。紹介してくれる仕事が希望する条件から離れていても，次はこちらの希望を考慮してくれる可能性はある。要するに最初の仕事はお試しなのだ。最初に与えられた仕事を疎漏なくこなせれば，次の仕事は多少派遣先が提示する条件を満たしていなくても，押してくれるだろう。

私の見解としては，未経験だったり経験が浅かったりする場合は，希望する業界を専業とする派遣会社に登録し，希望の条件を満たさなくても希望の職種に近い仕事に就いて実務経験を積むのが良いと思う。そして，その仕事を紹介した営業担当者の信頼を得る。実務経験を積めば，大きな派遣会社でも希望する求人の面接まではいけるだろう。留意したいのは，営業=手配師=仲買人ということを忘れないことだ。疑う必要はないが，信じてはいけない。あくまでビジネスパートナーとして，商売上の信頼関係が成立できればいい。義を尽くして，自滅したら元も子もない。もちろん，友人関係までに発展できれば，それは素晴らしいことだと思う。

時間が間延びしてきた。

先月末で派遣の仕事を辞めてから，一ヶ月が経った。仕事をしていないと，一ヶ月が長く感じる。先月までは週五日は会社が用意した作業をこなし，月に八日程度しか自分で考えて使う日がなかったので，それだけ自分の時間を持てたということだろう。しかし，時折，色々と考え過ぎて不安にもなる。

毎日が自由に使えると，時間の使い方が重要になる。やることを誰も用意してくれないので，自分でやることを見つけないと，時間だけが無為に過ぎていく。今のところ効率的ではないが自律調整しながら，やらなくてはいけないことは日々こなしてはいる。そして，飽きたのも事実だ。

LPICの勉強はそれなりに進み，問題集を一冊終えた。それから，101の試験範囲だけだけど，仮想環境に入れたLinuxでコマンド打ったり設定ファイルをいじってみて，感覚で理解もした。今は，Ping-tというWebサイトで復習をしているところだ。そろそろ101を受ける準備は整ってきたと思う。101だけでも取得できれば，気分転換にもなるだろうし，また意欲も盛り返すと思う。