ノマド探求

二次元移住準備記

小説の構想を練り始める。

ここしばらく,副業を始めるためにライトノベルの市場調査をしていた。市場調査といっても,大きな本屋に行って山積みされたライトノベルを立ち読みしていただけなので,確固とした数値は調べていない。主観と先入観,および偏見を基にして出した結果は,この分野でお金を稼ぐのは私には難しいというものだ。

これは,ライトノベルの市場価値が低いのではなく,ライトノベルを執筆し,価値の高い商品として出す労力を考えた場合,自分の知識と経験ではすぐに執筆を始められないので難しいのだ。書き始めたらライトノベルの神様が降りてきて,自動書記により稀代の傑作を書くことができるかもしれないが,今のところ神様が降りてくる気配はない。アニメ,漫画のみならずフィギュアとか声優のイベントとか,色々な媒体で商品を出せるライトノベルは企画として魅力的なのだが,いかんせん思いつくネタがしょぼすぎる。ネタを生み出す種を播くために,ライトノベルの知識がないので畑の土を育てるところから始めなくてはならない。ライトノベルを渉猟している熱心な読者であれば,売れる要素を見分ける見識眼も肥えているだろうし,クソのような商品ですら肥やしとして肥沃な大地に貢献させることができるだろう。

ライトノベルの執筆はしばらく保留にしといて,ある程度畑が整っているSF小説を書くことにした。クロスメディアを意識して書くことはライトノベルと変わりはない。一つの企画から派生する商品の一形態として,とりあえずSF小説ということになる。一粒で二度も三度も,それこそ10年ぐらい食べさせてくれるような企画を作り上げたいものだ。

やっとのことでLPIC101に合格した。

昨日,LPIC101を受けに行ってきた。試験の結果は800満点中780点で合格。101と102の両方に合格しないとLPICレベル1にならないので,現時点では仮免というか柔道でいう有効のような状態になっている。

ネットで調べた限りでは,三週間程度で101と102に受かった人もいるらしい。その片方ですら二ヶ月もかかった私は試験勉強のセンスはないわけだ。頭が悪い部類に入るらしいことは,TOEICの勉強を始めた十年前ぐらいに薄々とは気づいていた。そのため今更嘆くことはないが,もう少し効率的に勉強を進める方法はないものかと思う。時間を節約したいし,勉強意欲を持続するための心労も何かと堪える。

ちなみに勉強方法は,最初にLPICレベル1スピードーマスター問題集(山本道子/大竹龍史 翔泳社)を二回解いた。問題集と平行して,PCの仮想環境に入れた実機(CentOSUbuntu)でコマンドの結果とか設定ファイルを変更した挙動とかを,その都度確認した。問題集で勉強した後は,Pint-tというサイトで600問強ある問題が金になるまで繰り返し解いた。問題の分類は金銀銅とあり,二回連続で正解するとその問題が金に分類されるのだ。最初は銅から始まり一回正解すると銀になるが,銀に分類された問題を間違えると銅に戻ってしまう。だから二回正解すればいいというわけではなく,二回連続で正解しないと金にはならない。また,勉強するにあたっては,下記の書籍も参考にした。

試験を受けた感想は,Ping-tは勉強よりも受験前の確認のために使った方が,いいような気がする。コマンドのオプションとか細かい所を押さえるには,確かにPint-tは役に立つ。しかし,実際の試験では,そこまで細かい所を問う問題は出なかった。600点取れれば合格なので,満点を狙いに行く必要はない。800点でも600点でも合格すればいいのだ。あとは実際に就業する現場で必要な所を詰めていけばいい。次の102は効率を重視して,問題集だけで勉強して受けてみるつもりだ。コマンドとか設定ファイルのフルパスを実際に入力する問題は,問題集とPing-tだけだと厳しかった気がする。実機を触っていなかったら自信を持って解答できなかっただろう。

仕事を辞める前は一ヶ月もあれば101と102の両方に合格し,十月はのんびりと旅行に行くか,もしくはCCNAでも取るかと考えていたので,予定が大幅に狂ってしまった。十二月の予定はまだ決めていない。102の勉強をしながら就活を進めるか,もしくは家を引き払って日本を離れる準備をするか,今週末までに結論を出すつもりだ。

派遣会社を出し抜けるか。

仕事を辞めてから二ヶ月経ち,最初の一ヶ月で飲み食いに使った浪費が祟り,生活費が心許ない懐事情となった。恐らく,年始あたりから派遣社員で働くことになるだろう。アルバイトの時給では今の生活水準を維持できない。まして,正社員になるのは難しいし,そもそもなる気もない。

派遣社員で働くことは派遣会社に中間搾取されることを意味する。これは,あまり気持ちいいものではない。もちろん,真摯に代理人としての勤めを果たしてくれる人達もいるとは思うけど,手配師に近い人達も多いのが現実だ。中間搾取させない働き方が自身の給料を上げ,ひいては日本の生産性の向上に貢献する。

悔しいことに,ITゼネコンしかり派遣しかり,この搾取の構造を変える力が私にはない。資本家になる力もない。そして,搾取する側に回る機会ももうないだろう。彼らを出し抜かない限りは,搾取され続けることになる。出し抜く方法として思いつくのは,雇用先と直接契約を結ぶ,流通業界でいう中抜きというものだ。ただ,派遣先で派遣会社を中抜きをすることは,派遣の構造に真っ向から対立することになり,派遣会社だけでなく派遣元も承知しないだろう。

出し抜けないのであれば,せめて派遣先で精神的金銭的に不愉快な思いをした時の対抗手段として,派遣会社の社員を使おうと思う。しかし,これも簡単ではない。こちらが派遣先に向けて引き金を引いたとしても,彼らが鉄砲玉よろしく客である派遣先に飛んで行くとは思えない。ならば,IEDよろしく客と一緒に吹っ飛んでもらえるよう,彼らの不備や不徳,失態の証拠を日頃から押さえ弱みを握っておきたい。こちらはただでさえ金玉を握られながら働いているのだから。派遣法が整ってきたとはいえ,派遣社員に最初から配られる交渉のカードは少ない。