ノマド探求

二次元移住準備記

唐突にLPICレベル2の勉強を始めることにする。

まだ働き始めて一ヶ月強しか経っていないが、仕事を辞めたい。しかし、辞めれば辞めたで不安になるし、何とか今の衝動を抑えられないものかと考えていた。

今の仕事を辞めた後に再び仕事に就けるかどうかが不安の元なので、少しでも再就職に役立つよう検定の勉強を始めることにする。勉強をしている間は不安は後退するし、仕事を辞めた後の夢も見られる。不安な時は勉強をすることと与えられたチャンスを選ばないことは、四十代のフリーターが経験則から導き出した最適解だ。

検定は応用情報技術者LPICレベル2にしようか迷ったが、試験日を自分で決められるLPICの勉強をすることにした。最近LPICを開催する日本の団体がLinucという独自の検定を立ち上げてきな臭い限りだが、しばらくはその評価は安定していると思う。手始めに問題集から始めて、実際に実機で手を動かし、最後はPing-tで詰めるつもりだ。英会話の勉強と同時に進めるので、今年中に取れれば良いかな。

こだわりの物。

四月に入ってから、迫られて色々と買い物をしている。職場に着ていくシャツを新調したり、靴を買い換えたりしたためだ。必要な出費なので財布は痛くないが、何を買うのか選ぶことが面倒臭い。靴ならこのブランド、服ならこのブランドと定番が決まっているのなら楽なのだろうが、常日頃着る物には無頓着なため、あれこれと考えているうちに疲れてしまう。最近は店舗に行かず、Amazonで評価が高い、一番手頃な物を買っている。靴も服もサイズ以外に大きく外さないので、何とかなるものだ。家電と食べ物も同じで、特にこだわりはない。逆に大きく外さない限り、他に選ぶのが面倒臭いので同じ物を買い続けたり、食べ続けたりしている。同じ物を買い続けていても、それでなければいけない理由などはない。

ただし、唯一こだわっているのがハンドクリームだ。これはロクシタンのシアバターでないと駄目だ。ロクシタン特有の、手にすり込んだ時に皮膚にスーと浸透していく滑らかな感触と、浸透した後に内側から潤いに満たされる感触は、絶品の一言だ。乾燥肌なので色々とハンドクリームを試してみたが、手の表面がヌチョヌチョするだけだったり、カサカサしたままだったりして、私の体に合わなかった。ロクシタンのハンドクリームのストックがなくなると不安になるので、海外旅行に行った時は必ず免税店で特大サイズのものを買っている。シアバター以外も悪くないが、一度ローズの香りのするハンドクリームを買って職場に付けていったら、おっさんが決して漂わせてはいけない匂いだと同僚に指摘された。それからはシアバター以外は買っていない。

仕事を辞めたくなる。

働き始めてから一ヶ月を経たずして、仕事を辞めたくなる。朝決まった時間に起きるのも苦痛だし、職場の人間関係も煩わしい。もちろん、仕事自体も嫌でたまらない。

無職の時には萎えてしまっていた海外移住への意欲が、俄然盛り上がってきた。もはや海外に移住する動機は、海外への憧れとか日本を離れたいとかではない。単に働きたくないから、どこかに行ってしまいたいだけだ。今の仕事が嫌なのか、それとも労働全般が嫌なのか、分からない。もしかしたら自分に合った天職があって、まだそれに巡り会っていないだけだと信じたい気持ちがある。ただ、とんでもないクズな仕事だと思う。

それと最近気づいたのだが、三十代後半までまともな生き方をしていなかったのに、なぜ今更普通の人と同じような生活を送ろうとしているのだろうか。自分で自分が分からなくなる。現実逃避の延長線にすべての動機が乗っているので、現状がすべて気にくわないのかもしれない。