ノマド探求

二次元移住準備記

小説を書き始めてすらいない。

海外移住をする前の準備として考えていたことが三つある。一つ目は和文と英文の履歴書を作り直すこと、二つ目はITの検定を何か取得することだ。この二つについては、移住に失敗して日本に帰ってきた時、すぐに収入源を確保するために必要だと思ったからだ。履歴書は和文英文ともに今の派遣の仕事を探す前に作り直した。スカスカの職歴の割には、読み応えのある履歴書に仕上がったと思う。ITの検定については基本情報処理LPICレベル1を取ったので、システム監視やヘルプデスクなら十分だ。ただ、三つ目の準備として考えていた、働く場所を選ばない副業を確立することについては、その算段すら立っていない。

今でも小説家になって収入を得るのが、ノマドチックな生活を送るには最適だと思っている。PC一台あれば場所も時間も選ばずに仕事ができるからだ。しかし、これが難しい。売れるか売れないかで悩むよりも、単に小説が書けない。前から小説の構想は色々と練っていて有望なネタも思い浮かんだのだが、なかなか思うように書き始めることができない。より正確には書き始めていない。

今後、派遣の仕事をどれくらい続けるか分からない。今の派遣の仕事はすぐにでも辞めたいと思っているが、辞めるまでに小説を書き上げられるだろうか。締め切りだと思えば嫌でも書き始めるのかもしれないけど、辞めることが決まるまでは恐らく書き始めないと思う。LPICレベル2の勉強とオンライン英会話を始めてしまったので、それを言い訳として書き始めない自分もいる。

創作意欲に駆られて小説を書きたいわけではないので、エロサイトでも問題はない。私の場合は、創作意欲よりも性欲の方が行動する原動力にはなりやすい。他には、最近レアジョブのWebサイトに、品質管理のためのミステリーショッパーならぬミステリー生徒の募集が載っていた。働く場所は自宅で良いし、時給は高くないけど週に十五時間程度確保すれば良い条件なので、これも小説を書き上げるまでのつなぎとしてはいいかなと思い始めている。

何か技能を身に付けたい。

勉強して知識は増えていくが一向に技能が身に付かないなと、かなり前から気づいていた。私の勉強方法は本を読むことが主体で、常に受け身の姿勢になっている。これだと知識が増えて分かることは多くなっても、使えることはそんなに多くならない。

それが英語の勉強で顕著に表れている。今までは英語で技術書を読んだりTOEICの勉強をしたりしていたけど、これだと全く話せるようにはならない。旅行に行く都度、痛感することではあったが、新しいことを始めるのが面倒臭くてお座なりにしていた。もちろん英語を読んだり聞けたりすれば役には立つが、それだけだと技能とは言えないと思う。そこで技能として英語を身に付けるためにオンライン英会話を始めたのだ。ただ、オンライン英会話だけだと話す度胸は付くが、技能として洗練させるにはもう一工夫必要だとも考えている。

しばらくはオンライン英会話に集中するつもりだが、英語で書くことも軽視してはいない。どうやって英語で書く技能を向上させようか、その勉強方法を探っているところだ。英作文を書いて、それを添削してくれるサービスがあるので、手始めにそれを試してみるのも良いかもしれない。英検一級レベルの英作文は書けるようになりたい。

既存のサービスだけでなく、自分でフィリピンのコールセンターの研修とかも、そのうち適当なところを見つけて参加させてもらおうと考えている。教養としての英語であれば、それこそイギリスとかアメリカとかの本場で修行するのが良いのかもしれないけど、まずは仕事で使える英会話を優先したい。IT業界でしばらくは身銭を稼ぐつもりなので、英語でテクニカルサポートを提供できる技能は欲しい。

オンライン英会話に慣れてきた。

オンライン英会話を始めてから約一ヶ月間が経ち、何となく勉強方法がまとまってきた。週五日か六日程度、一日一回三十分のレッスンを受けている。レッスンが始まる二時間前ぐらいから、予習と復習を兼ねて教材を読んだり気になる単語を辞書で調べたりしているので、一日二時間半ぐらいは英語に時間を費やしている。

予習は必ずやっている。最低でもその日のレッスンで使う教材に目を通し、分からない単語は辞書で調べている。レアジョブオリジナルの実践ビジネスという教材を使ってレッスンを受けていて、最後にディスカッションという簡単な質問に答える項目がある。このディスカッションの回答はしっかりと作り込むようにしている。今まで分かっている気になっていた単語とか構文とかを使おうとしても、使い方が分からないことが多いのだ。文法や単語の誤りを直してくれるかは講師によるけど、辞書を引きながら文章を作るだけでも結構勉強になる。ちなみに私は辞書以外にも、オクスフォード実例現代英語用法辞典(研究社)という事例集を使っている。あと、必ずレッスンで講師に一つ質問をすることにしていて、事前に質問を文章にまとめている。単語や表現について質問することが多いけど、まれに講師の趣味とか前職とかについても質問している。予測できない返答を受けることで、自分に負荷をかけるのが目的だ。しかし、明らかに嫌そうな態度を取る講師もいるので、これは講師次第になる。予習はダラダラやっていると一時間以上かかってしまう。

復習として前回録音したレッスンを聴き直しているが、レッスンを丸々聴き直すことはない。聴き取れなかった講師の英語を聴き取れるまで聴き直して終わりにしている。これが諸事情により三十分ぐらいかかる。諸事情がどいうものかは、自分の英語を録音して聴いてみると良く分かるだろう。

後一ヶ月はレアジョブのレッスンを続ける予定だ。その後はLPICの試験勉強に時間を割き、合間を見て他のオンライン英会話のお試しレッスンを受けようと思っている。オンライン英会話は習慣化し、次の面接ではビジネス英会話は可能ですと自信を持って言えるようになりたい。