ノマド探求

海外移住準備記

ノマドな職業。

ノマドという働き方は、働く時間と場所を自分で選べる働き方のことだと思う。そうすると,日常生活のリズムに合わせて喫茶店で仕事をするだけでなく,定時と職場が決められた会社で働いても,自分で選んだ働き方であればノマドワーカーになる。語源となった遊牧民の生活はどうかと言えば、草の生えた場所を求めて絶えず野原を漂泊することが強いられる時点で,ノマドワーカーの観念からは外れる。どちらかと言えば定住するという働き方も働く場所も選ぶことができない,期間工とかに近い働き方だ。ノマドワーカーは遊牧民よりも中世の錬金術師とか山師に近いイメージでとらえると,しっくりくる。特権をもったノマド,特権的ノマドというところか。

時間と場所を選ばずに働ける仕事で思いつくのは、パソコン一台あれば事が足り,フリーランスでお金を稼げる職業だ。ライターとか,プログラマーとか、個人のトレーダーなんかが当てはまる気がする。この職業に魅力を感じるのは,青山のこじゃれた喫茶店でも、バンコクバックパッカー街にある安宿のロビーでも仕事ができるところだ。実際に海外に定住するにはビザの問題があって難しいとは思うけど,お金を稼ぎながら移住先を探して漫遊するには,最適の職業ではないか。

しかし,横文字カタカナが胡散臭さを漂わせるように,自称某と名乗ったところでお金を稼げるわけではないし,稼ぎ続けられるわけでもない。お金を稼げたところで,業務請負などの,強い人脈が生命線になる仕事を取る限り,その人脈を保つために移動の自由は著しく制限されてしまう。ライターであれば自分でWebサイトを立ち上げて広告収入で稼ぐか,プログラマーなら自分でアプリを作って売るなど,時間と場所だけではなく人脈からも解放される必要がある。トレーダーは証券会社で口座さえ開けば狩り場に参加できる利点はあるが,それはまた狩り場にいる誰からも狩られることを意味する。生き残るのは容易ではない。

時間と場所,そして人脈からも自由になれる職業は何か。前述の三つの職業だけでなくても,色々と探せばありそうだ。しかし問題は,どうすればこの職業に就き,その特権を得ることができるかだ。日本でできる移住の準備として色々と考えているけど,この特権的ノマドになることも準備の一つとして加えることにした。