ノマド探求

海外移住準備記

TOEIC Speaking&Writing テストを受ける。

TOEIC Speaking&Writingテストを昨日受けてきた。TOEICと聞くと普通はリスニングとリーディングのテストを思い浮かべる。英語を聞いたり読んだりして問題に答える,点数の高い人がやたらと過大評価されるけど,実際に仕事をさせた瞬間に採用した人だけでなく,当の本人ですら失意のどん底にたたき落とす,例の曰く付きのやつだ。今回受けたのは,その亜種である話すことと書くことの能力を測るためのテストだ。ピンとこない人が多いと思うが,ビジネスパーソンもとい賃金労働者の間でもあまり膾炙していない。これは,テスト対策が立て難いのと採点基準が曖昧なので,履歴書に書いたところで人には伝わり難いし,受けた本人もどうなのかよく分からないからだろう。詳細は公式サイトに例題と模範解答が載っているので,テストがどんなものかは受けなくても分かる。まだ,完成していない発展途上のテストだが,発信する能力を鍛えたい自分としては,ちょっと気になるテストではあった。

受けてみた感想は,とっさに言葉って出てこないなぁ,ということにつきる。これは英語で答えるだけでなく,日本語でこの種のテストを受けたとしても,ほぼ同じ感想になる気がする。精神病院で仮退院のために問診されているような感じがする。例えば,あなたの好きな食べ物は何ですかとか,洋食と和食はどちらが好きですかとか,妊婦さんのお腹を見てどう思いますかとか,正解不正解よりも正気かどうかを測っているような,そんな質問が出てくるのだ。これが結構,答えをまとめるのに苦労する。テスト対策としては,英語で答えられるように英単語を用意したり慣用表現を覚えたりすることも有効だが,予め質問に対する答えを用意する必要もある。つまり,答えれば何を答えても正解になる。これが何ともアホくさい。発展途上と書いた理由はそんなところだ。

このテストを受ける人は,就職活動を控えた学生だったり,スッカスカの履歴書に箔を付けたい元ニートだったり,仕事で英語を使うことに憧れる派遣社員だったり,ほぼ仕事での評価が絡んでいると思う。たぶん,TOEICを作っている人もそこのところは分かっているだろう。そのテストで寿司が好きですと答えさせる,この違和感というか得体の知れない薄気味の悪さが分かるだろうか。質問があなたの仕事は何ですかとか,仕事をする上での長所を説明してくださいとか,英語をどのように仕事に活かしますかとかなら勉強する意欲を保てる。しかし,自分の好きな食べ物とか,休みの日の過ごし方とか,母親の葬式に何を着ていくかなんて,どうでもいいことだ。そんなことほっとけよ,という質問が多いが,マジメに答えないと点数をくれないのが恐ろしいのだ。

テストに対する文句ばかり垂れたが,勉強をするきっかけとしては悪くはないだろう。この先も一年に一回ぐらいは受けようと考えている。しかし,まともにテスト対策のための勉強をすると意欲が萎えてしまうと思う。英語で面接を受けるための準備として,あるいは仕事で英語を使うための練習として勉強を続けた方が,意欲は長続きする。この辺は勉強の仕方に工夫が必要になるところだ。