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ノマド探求

海外移住準備記

派遣で働くということ。

仕事 ノマドワーカー

この先,起業するか玉の輿に乗るかしない限りは,ずっとアルバイトか派遣で働くことになるだろう。一日の生活費は千円あれば十分なので特に問題はないが,非正規雇用だと肩身が狭い。二十代の頃は免除されていた世間体が,四十歳を超えると冠婚葬祭などを筆頭にやたらと問われてくる。

非正規雇用で働いていると肩身が狭い。同じ業務内容でも責任が正社員より軽い分,賃金も安いし福利厚生も少ない。それに派遣社員はたいてい三ヶ月の有期契約なので,失職するのは日常の一部分となっている。結婚する相手として派遣社員だったら親が不安になるというのは理解できる。しかし,稼ぎの安定や経済力の大小で比較されるならまだしも,水商売や職業倫理に抵触する職業を除いては人格とは関係はない。ましてや,老後の社会保障や日本の経済力うんぬんで難詰する人もいるが,それは正規雇用でも低賃金で働く人にも妥当するので,ただの難癖にしか聞こえない。

世間体として収まりは悪いのはもとより,責任を取るのが嫌なので楽な仕事に逃げているという人は,他人に何を期待しているのだろうか。ゼネコン方式の業界では,ピラミッドの頂点から底に向けて責任は軽減する。その元請けと下請けの関係を,正社員と派遣社員の関係にしてみれば,蔑視されることは正当ではないと思うし,自身を卑下する必要もないと思う。部長と平社員の役職による関係でもこの構造は当てはまるし,医者と警備員の職種による違いでもこの構造を見ることはできる。頭が薄くなる歳になっても役職がなければ駄目な人になってしまうのは,働き方が人格の一部として捉えられているからだろう。金を稼げなくても,責任でうーうー唸っている仕事が良い仕事なのだろうか。

派遣社員として誇りを持てという間抜けな言い草ではない。もらえる賃金と抱える責任の大きさは同じですよ,と言うことだ。根拠が自身の経験しかないので,それが他の職場でも同じかどうかは分からないが,役人でもない限り稼ぐ給料の多さと比例して責任も増してくる。要するに正社員と派遣社員の違いは,医者や弁護士が大金を稼げるのと同じで,それに応じた責任が生じるからだ。ただそれだけのことだ。