ノマド探求

二次元移住準備記

保険としての勉強。

不安な時は勉強しろと,いつも自分に言い聞かせている。閉塞した状況に陥った時,あれこれと憶測した末に煩悶するぐらいなら,勉強をして現状打破を目指した方が生産的だと思うからだ。しかし,勉強をしているだけで何も行動に移さなければ,結局は現実を忘却する一つの手段に過ぎなくなる。

最近,ITの検定を受けようと勉強をしているが,移住の準備をしながら勉強しなければ,ただ勉強して得られた知識と技術で見ることができる夢で現実を糊塗するだけになってしまう。この検定を取ったら移住の準備を進めようかなと考えていると,その検定を取った後にさらにもう一つの検定を受けてからと,際限がなくなる。行動に移して現実を痛感するよりは,妄想の中で移住を夢見た方が傷つくことは少ないからだ。現実を忘れるために夢を見続けるよりも,現実から逃避するために行動を起こす方が,前か後ろかには進んでいる。例え逃げるのに失敗したとしても,逃げた分だけ世界は広がるし,広がった世界には自分の居場所が見つかるかもしれない。ITの検定に時間を割くこと自体,すでに移住に失敗することを前提にしているが,これも現実から逃避するために行動しているので,遊び歩いて気を紛らわせたり,行動している人を揶揄して現状を肯定するよりも,マシな生き方だと思っている。

勉強で得られる安心感は,あくまでも保険としての安心感に過ぎない。しかし,この保険があるからこそ,自分のような臆病な人間は行動に出ることができる。だからこそ,保険に過ぎないことを常に意識して,移住の準備にも時間を割くようにしたい。まずは,いらない本を売るなど荷物を処分していくことだ。ボストンバッグ二つ分まで荷物が減るまで,週末は必ず一つは荷物を処分することに決めた。とりあえずは,何かに使うだろうと取っていたAmazonの荷物と一緒に梱包されている段ボールの中敷きを捨てた。