ノマド探求

二次元移住準備記

小説を書き始められない。

小説を書くことを副業にしようと思い、色々と構想を練り始めてから半年経つ。しかし、未だ何も書き始めていない。欲を出しすぎたことが、執筆の妨げとなっている気がする。まず新人賞を取って、それからアニメ化されて、最後はプラモデルとかグッズとかの版権で不労所得を得るんだと、欲だけは鼻息で旋風を巻き起こす勢いなのだが、手は一向に動く気配がないのだ。

それと、よく考えてみると、決して割の良い副業ではないことにも気づいた。確かに、仕事をする時間と場所を好きに選べるという、私が副業に求める条件を完璧に満たしてはいる。その点に関しては、とても魅力的な副業であることに間違いはない。しかし、書いた小説が必ずしも出版されるとは限らない。むしろ、小説が出版されて流通に乗る方が珍しい。賞を取れるかどうかは編集者や選考する人のさじ加減一つで決まるし、彼らの評価を得て小説が出版されたとしても、今度はそれが売れなければ元も子もない。

メディアに露出する経路を変えた方が無難だ。大作を書き上げて新人賞に応募するよりも、投稿サイトに細かくせっせと小説を投稿して、様子を見ながら方向性を定めた方が、まだ労力が無駄になるリスクは少ないだろう。