ノマド探求

二次元移住準備記

ついに小説を書き始める。

小説投稿サイトを使って小説を書き始めた。まだ構成が固まらず公開できる体裁は整っていない。しばらくは下書きのまま書き進めて、今年中にβ版の完成を目指す。

小説を書いてお金を稼げれば、ノートパソコン一台を持って世界のどこでも仕事ができると考えたのが、確か昨年末だったような気がする。最初は早川書房東京創元社の新人賞に応募しようと考えていたが、気負ってしまい、なかなか書き始めることができずにいた。勢いに乗れば一気に書き上げられる気はしたので、大学ノートに構想だけコツコツと書き溜めてはいたが、悶々と構想を練るうちに夏が過ぎてしまった。とりあえず短編でも中編でも一作品書き上げて様子を見ようと思い、新人賞への応募ではなく、敷居が低い小説投稿サイトで書いてみることにした。

角川書店が運営するカクヨムというサイトで、アカウントを作成したのが今年の四月。Wordpressを流用しているせいか、縦書きで書くことができず、そのまま放置していた。個人的に小説は縦書きなのだ。縦書きと横書きだと文章の重みが違ってくる。恐らく紙面設計のせいで、縦書きと横書きで一行の字数が異なることに起因していると思う。重い文章を読むのも書くのも、断然縦書きの方が容易なのだ。もともと日本語が縦書きで発展してきたことも関係があると思う。

とは言うものの、小説が縦書きなのは媒体が紙であることに限定される。Webサイトが媒体であれば、横書きであろうと縦書きであろうとWebサイトに合ったデザインがあっていい。しかし単行本や文庫本のようにまだこなれてはおらず、紙の紙面設計をなぞるだけでWebサイトの特性を十分に活かしきれていない。まだ過渡期にあるのだろうが、別にルールはないので、小説に変わる新しい形態を生み出せばいいとも思う。残念ながらその気概がカクヨムからは感じられない。

アルバイト情報誌や通販のカタログはすでに紙からWebサイトに完全に移った。エロ本もコンビニに置いてあるのかないのかすら分からない。しかし、旅行のガイドブックはまだ書店の一角を占めているし、マンガや小説も電子書籍は増えてきたが消え失せる気配が全くない。Webサイトに移らずに残ったままなのは、これらが恐らく紙の媒体に合った情報発信の形態だからだと思う。この辺は小説を自己表現の手段ではなく、お金を稼ぐ手段として考えるならば、色々と模索していかないといけなくなるのだろう。