ノマド探求

二次元移住準備記

準備として派遣の仕事を辞めることから。

いきなり世界中の喫茶店でできる仕事を見つけることは、難しいと気付いた。まずは日本の自宅でできる仕事を見つけ、それからノマドワーカーになる段階的な戦略を取ろうと思う。

現在、私は収入の全てを派遣の仕事に依存している。昨年の目標として、日本での稼ぎの三割ぐらいをノマドワークで捻り出そうと考えていた。移住してから現地採用の仕事を探す間、その三割と貯金で凌げばいいかなと。しかし実際には、三割どころかその一割を稼ぐことすら難しい。原因はノマドワークと言われている仕事のほとんどが、仕事とならないことだ。筆頭に挙げられる株やFXなどの投機、ブログや情報サイトの広告収入など、私には霞を食べて生きろと言われているに等しい。Webサイトの制作とかプログラミングとかを請け負い、自宅で仕事をしている人のブログも読んだが、スタバでmac広げてウェーイの人はいなかった。ノマドワーカーとは、役者と同じで仕事ではなくその活動を指しているからだろうか。ノマドワーカーを称する人のブログを読んでも、その具体的な収支や仕事の内容を紹介している人は僅かで、だいたいは言葉を濁してしまっている。

私が目指すノマドワーカーは、本来の意味でのノマドワーカーとは違う。ノマドワーカーの概念が提唱された当初、遊牧民が肥沃な大地を求めてさすらうように、より良い稼ぎを求めて易々と国境を越えられる人たちを指していた。しかし、今はヒッピーやフリーターと同じように得体の知れないはみ出し者を指す言葉として膾炙している。私は後者のノマドワーカーになる準備として、派遣の仕事を辞める。在宅勤務が認められている日本の職場で働き、日本の環境をそのまま海外に移すことを念頭に職探しをしようと思う。派遣の仕事では在宅勤務はない。結果として今の働き方の延長線にはノマドワークはない。