ノマド探求

二次元移住準備記

あの時の自分。

何であの時、あんなことをしてしまったのだろうと、後悔することがたまにある。記憶が薄れた過去の判断が、現在の苦境や困難の発端になっている場合は、尚更そう思う。逆に過去の判断が奏功した時は、意識して辿らないとその発端に思い至ることは少ない。他の判断をしていれば苦境に陥っていた可能性もあるのに、あたかも必然的な結果であるように受け入れてしまう自分がいる。

過去の自分を他人のように感じても、過去の自分が起因となった結果については現在の自分が引き受けなければならない。現在の自分が全ての責任を被ることを前提に、過去の自分が起因となった成果を享受できるのだ。良い結果だけを引き受けて、悪い結果を拒否することはできない。保護者のように、過去の自分の責任は現在の自分にもある。私には従来から逃げ癖があるので、何かをやる必要があると思った時は、そうせざる得ない状況に自分を追い込むようにしている。何かをやらなくても済む選択肢が残っている限り、かなりの確率でそれを選んでしまう。だから予めその選択肢を排除しておくのだ。しばらくの間は辛酸を舐めることになっても、未来の自分が美味しい果実を頬張ることができれば、それで良いと思うようにして敢えて苦渋の選択をする。出世払いにも似た感覚だ。

今の職場で働き始めてから一年が経った。以前の職場も合わせれば、システム監視の経験は十分だろう。そろそろ次の職場を探すのと同時に、自分の居場所を今の職場からなくすための布石を徐々に打っていくことにした。今の職場を辞めざる得ない状況に持って行くことで、逃げ道を塞ごうと思う。そうしないと、グダグダと求人情報を眺めながら漫然とシステム監視を続けてしまう予感がする。