ノマド探求

二次元移住準備記

台湾に行ってきた。

先週、台湾に旅行に行った。今回は飛行機に乗ることが目的だったので、特に下調べはせずに行ってきた。台北は何度も行っているので土地勘があり、交通機関を利用する際も迷うことはない。日本と同じくらい交通機関の運行状況は良好で、時間の計算ができる。空港で三日間有効の旅行者用SIMカードを購入し、二泊三日の滞在期間を効率的に使った。スマホさえあれば地図はいらいないし、現地の情報も確認できるので、ガイドブックは無用の長物になりつつある。

台湾は野犬に噛まれる不安がないことが嬉しい。ご飯は安くて美味しく、街は清潔だ。現地の人は旅行者慣れしていて、不快な思いをすることは少ない。台北は東京とあまり変わらないので異国情緒は薄く刺激は少ないが、それでも街歩きは楽しめる。新しい建物も古い建物も意匠と色に統一感があり、どこでも絵になる。郊外の団地すら、レトロフューチャーな香りが漂っていて面白い。

台湾で現地の文化を積極的に楽しむ旅行者は、日本人などのアジア人が多い気がする。中国人は言葉が通じるので物怖じしないし、情報が多いこともあり日本人も大衆向けの店に気軽に入っていく。タイと違って台北はあまり西洋人には人気がないのだろうか、アイリッシュパブのような洒落た雰囲気の店は、あまり目立たない。日本人は固まって行動すると言われるけど、それは白人でも同じことだ。個人的な感想に過ぎないが、なぜか白人は異国の地でも自分の国で行けるような店にたむろする傾向があるように思う。自分達とは見た目も考え方も違うアジア人を恐れて固まるのか、それとも植民地時代の名残りで同じ店で飲み食いしたくないのか、彼らの心情は分からない。どちらにしても旅行の醍醐味は、その国の文化を味わい尽くすことだ。せっかく金も時間もかけてアジアに来たのに不憫なことだと思う。

一生に一度は海外に住んで、そこで働いてみたい。半年でも一年でもいいから旅行でも留学でもなく、現地の生活圏と経済圏にどっぷりと浸り、良い思いも嫌な思いもしてみたいのだ。