ノマド探求

二次元移住準備記

ふと魔が差す時。

ふと魔が差して、仕事も勉強もどうでもいいやと思う時がある。その時は待ち受ける暗澹たる未来を想い返し、それが嫌なら働け学べと自分を急き立てることで、やると決めたことから逃げないようにしてきた。

派遣社員のまま、あと十年働き続けることは無理だろう。職場で同じ仕事をする同僚の多くは二十代の若者だ。市場価値の高い職能と豊富な実務経験があれば別だが、システム監視の職場に入ってくる同僚の大半は、ITの知識も業務経験もあまりないか、全くない。別にそれでも問題ないのだ。だから、若者を差し置いて偏屈なおっさんを採る道理はない。仕事のできるできないに年齢は関係ないと言う人もいるけれど、残念ながら年を取るに連れて人は頑迷になっていく。例え仕事ができたとしても、若い者に頭を下げ、素直に教えを請える人は少ない。自分を含めて同僚のおっさん連中は、長いこと社会から小突き回された影響で心が歪んでしまい、思春期の少年少女と同じくらい扱いが難しい。人に優しくできるほど、他人から思いやりを受けた経験も少く、概してただの老害と化している。

近い将来の困窮に備え、今一度気を引き締めて勉強をしようと思う。不安を感じたら何か勉強をしろと、常に自分に言い聞かせてきた。勉強をすることで少しでも希望が持てるのであれば、将来に絶望して消沈するよりも、まだ楽しく生きることができる。