ノマド探求

二次元移住準備記

派遣社員と検定。

今の職場は残業がそこそこあり、システム監視の仕事をしていた時のように、十分な勉強時間を取ることが難しい。そもそもITの検定を勉強し始めた理由は、プチ移住した後、再び日本で働き始める際に話が早く進むと思ったからだ。しかし、いつしか派遣社員で働く不安定な日常に、安寧と希望をもたらす手段となっていた。

ITの検定は、基本情報技術者LPICレベル1しか持っていない。システム監視の実務経験もあるし、監視の仕事に就くだけなら十分だと思う。もちろん、検定を持っていれば持っているだけ状況は有利になる。自動化がさらに進めば、上位部署に報告して終わりだけの純粋な監視の仕事は、今後少なくなるだろう。手順書に従い実機でコマンドを打つなど、報告以外の処理も業務の範疇に入れば、実務経験はなくても知識は求められる。想定外の事態では問題の切り分けをする必要もあるだろうし、自動化した処理が失敗した際はコードを読むこともあるだろう。求められる知見をどれだけ知っているかは、検定で手っ取り早く証明できる。

特定派遣と違い、ただの派遣で働く人は、派遣元の営業を手配師の同類と考えた方が間違えが少ない。もちろん中には人間性に優れた営業もいるが、派遣のシステム自体、人身売買の闇市と変わらないのだ。派遣社員なぞ、路上に並べられたバッタ物かバルク品と同じに扱われる。そこで自分の商品価値、正統性を証明するには、JISマークならぬ情報処理技術者試験などの検定になる。実務経験も考慮されるが、自己申告制で書かれた職務経歴書テキ屋の謳い文句同様に信頼性がない。

二年後ぐらいに三ヶ月ほど、どこか海外に家を借りて住んでみようと思っている。日本に帰った後は、恐らくまた派遣の仕事をせざる得ないし、システム監視の仕事は今より高度になっているだろう。その時のために、来年あたりに応用情報技術者LPICレベル2に挑戦したい。