ノマド探求

二次元移住準備記

ロトくじが擦りもしない。

海外移住の準備として、何か副業を始めようとずっと考えている。最初は小説でも書いて一発当ててやろうと思い、去年から色々と構想を練っていた。しかし、執筆作業に移ると書き始めることができず、そのうち面倒臭くなって放置したままになっている。まだ諦めてはないが、また無職を拗らせた時の暇潰しと精神安定の手段として取っておくことにした。

小説を書く代わりに、今年の初めからロトくじを買い始めた。宝くじの購入を副業と言えるか微妙だが、会社勤めの傍らに株とかFXとかの投機で小銭を稼いでいる人もいる。ロトくじだって真面目に突き詰めれば立派な副業になるはずだ。ロト7は一口三百円なので初期投資の金額も微かだし、投機と違い大損こくこともない。37個の数字から7個の数字を選び、全部的中させると一等賞になる。一等賞が当たれば最低でも六億円、最高で十億円が転がり込む。副業よりも本業と言ってもいいぐらいだ。買い始めた当初は、一等賞が当たれば移住先で億ションを買ってもまだ一生遊べるお金が残っちゃうし、財団でも作って恵まれない美少女を学校に行かせてやろうかなと、妄想を膨らませていた。しかし困ったことに、これが擦りもしないのだ。

一回につき一口しか買っていないので、まだ損した気はしない。けれども当たる気もしない。健康のために一週間に一度と決めているラーメンに煮卵三個トッピングするなら、一週間先の大金に賭ける方が浪漫がある。ただ塵も積もれば聳え立つウンコで、一年間で煮卵144個分の損失になってしまう。二、三個の数字が外れるぐらいならまだしも、全く擦りもしない回も多々ある。今は勘だけを頼りに数字を選んでいて、未来の自分がタキオン通信を完成させない限り、完全に運頼みだ。未来の自分を信じてはいるが、統計学や確率論を勉強してもう少し当たる確率を上げようと思う。