ノマド探求

二次元移住準備記

なんとか三ヶ月を乗り切った。

新しい職場に移ってから三ヶ月が経った。環境の変化に戸惑いつつも何とか乗り切り、冬休みに突入できた。異動先は前の職場と関連する部署で、面識がある人もいる。しかし、担当する機器が異なり、席は近いが彼らと一緒に働いてはいない。今のチームでは初対面の人がほとんどで、物凄く気を使って疲れた。性格が合わない人はいるが、皆ビジネスマナーを守って仕事をする人なので、その点は助かる。監視の職場は、やはり間口が広いためか、それなりに問題のある人が入ってくるし、居座ることも多い。彼らに比べれば、まだ社会人として一定の常識を備えている。

今の職場は技術的に要求される水準は高いが、それを満たす人は数人しかいない。私を含め、多くの同僚は何の作業をしているのか良く理解しないまま、ただ言われたことをやっている。能力が高いか低いかで、真ん中がいないのだ。この事実に最初は大いに失望させられた。六年間も色々と経験を積んできて、やっと運用の仕事に就いた。しかし、どう贔屓目に見ても登録型派遣であれば書類審査さえ通らない人達が同じ職場で働いている。別に私も最初から運用の職場で働くことができたのではと。まぁ、そういう会社に入るのも能力のうち、と言われればそれまでだが。新卒で入ってきた同僚や外国人は、監視の職場にいた若い人達と技術的には大差がない。むしろ、監視をしていた時の同僚には、意欲的に勉強をする向上心があり、ITに強い興味を持つ人もいて、彼らの方が運用の仕事に向いているのではと思う。監視に仕事に就くか運用の仕事に就くかで、得られる経験値は大きく異なる。どちらに振り別れるかは、単に所属する会社と営業の力の差だ。だから、監視の職場にいるできる人達は、さっさと見切りをつけて派遣元を辞めて職場を移ってしまう。

来年も引き続き、今の職場で運用の経験を積んでいくつもりだ。自動化は更に進み、そのうち監視の職は需要が極端に減ると思う。その時はフルーツバスケットのように、椅子の奪い合いになる。それなら、監視席の争奪戦に加わるより、さっさと椅子の多い所に移った方が賢明だ。まずは三ヶ月を乗り切ることを目標に働く。現状では、一年先など到底考えることができない。