今年は年末から年始にかけて二つの週末が連休を挟み、十連休になる。シーズン外なら十連休も取れたら絶対に海外旅行に行っていた。しかし、年始年末は飛行機代が高く、結局日本にいることにした。今思うと、たかだか十万円程度の上乗せであれば、海外旅行に行った方が良かったと思う。十日間も休みが続いても、やることがない。昔の職場の人達と飲みに行くだけで、あとは何も予定が入っていない。かと言って、勉強に時間を充てるのは、もったいない。勉強は、普段の休みの日にやれば良いのだ。わざわざ、連休中にやることではない。
遊んでくれる彼女や友達がいないと、連休中は旅行にでも行かない限りは、暇を持て余す。そこで普段読む機会のない哲学書でも読んでみようと思っている。昔は哲学書をよく読んでいたが、最近は実用性の乏しい本はあまり読まなくなった。家には読もうと思って買った哲学書が何冊も積まれたままになっている。哲学書はどれだけ読んでも直接的に金にはならないが、人間性を豊かにしてくれる。どんなにくだらない疑問でも、とことん突き詰めた末に出した答えは、飲み会で格好のネタになるのだ。他人が理解できない趣味でも何かに没頭する人が、それなりに酒の席で瞠目されるのと同じだ。別に飲み会のために生きているわけではないが、飲み会で披露するネタの一つや二つがないに人間とは、そもそも付き合う価値はないと思っている。
