私が働く職場には、外国籍の同僚がたくさんいる。国籍も様々だし、性別や年齢も異なる。優秀な人材を外国から招いて、日本人の代わりに働いてもらうか、不足した人材の穴埋めをする。もちろん、日本人と同じように働いてくれれば、何も問題はない。しかし、そう上手くはいかないもので、やはり問題はある。
問題の一つは、知識と技術があっても日本の働き方に馴染めないと、たいして戦力にならないことだ。日本語ができるできないの、コミュニケーションの問題ではない。時間の使い方や仕事の進め方など、日本人であれば当然と思うことが、どうも怪しい時がある。教えようとしても日本人は感覚で分かるので、言葉で説明するのは難しい。恐らく、義務教育中に自然と刷り込まれる感覚だと思っている。ただ、これは何も外人に限った問題ではない。学生気分が抜けない若者や私のようにフリーター上がりのおっさんも、最初に慣れるまで手こずるし、できない奴は最後までできない。
だったら外人のような日本人でも良いのではないだろうか。異る文化と価値観を持つ同僚がいる職場は刺激があって嬉しいし、日本人だって良い意味で個性的な人はたくさんいる。彼らも活用すれば良いと思うけど、経済的な不安要素にしか見なされない傾向が強い。いまだにTOEICに踊らされている日本の会社を考えると、日本人を育成するよりも恐らく外人を雇用する流れに乗った方が楽なのだろう。現場の人間からすると、どっちもたいして変わらないのに。
