ノマド探求

二次元移住準備記

五月に台湾に行くつもりだが。

コロナウィルス騒動がこれほど大きくなかった頃、GW中に海外旅行をしようと思い、台湾への航空券を予約した。今年のGWは頑張れば十日以上も連休が取れる。最初は去年旅行をして良い印象だったベトナムに行きたかったが、ANAは予想通り普段の倍以上の運賃だった。別に払えない金額ではないし、金のかかる趣味は一つも持っていない。旅行ぐらい金をかけたとしても、罰は当たらない。しかし、そこは染み付いた貧乏性がが、購入を思い止まらせた。近場でさらっと行ける海外だと香港か台湾になる。香港はコロナウィルス騒動以上に良く分からない騒乱状態で、だとすると台湾一択しかない。

台湾までは飛行機で三時間半と、タイに行く半分以下の時間で着く。LCCでもギリギリ我慢できる時間だ。音楽を聴きながら一眠りをして、ガイドブックでも読んでいれば台北に着いてしまう。色々と航空会社を漁っていたら、バニラエアと合併したピーチで往復二万円以下の航空券があり、予約を取った。台北と台南はそこそこ土地勘があるし、美味い店も知っている。ちょうど三泊できる日程で、最初の二泊は台南でのんびり過ごし、最後の一泊を使い台北で満腹になる予定を立てていた。大きな餌が目の前にぶら下がり、勤労意欲も湧いた。しかし最近になり、日本からの入国制限がかかってしまい、コロナウィルスの惨禍は当分収まりそうもない。恐らく台湾には行けないだろう。

ふと思うと旅行に行きたくなる時がある。一人で旅行に行けば話す人はいないし、二食、三食も食べれば腹は膨れて時間を持て余す。だから台湾に行くと、スタバで黙々と本を読んで過ごす羽目になる。目が疲れて尻も痺れたら、店を出てプラプラと街を散歩する。そして、またスタバに入り本を読む。小腹が空いたらローカルな飯屋で腹を満たし、またスタバで本を読む。有名な古民家カフェは観光には良いが、本を読むには向かない。スタバで本を読むなら別に日本でもいいんじゃないかと思うが、やはり何かか違う。考えるに街の空気と匂いが違うのだ。やっていることは日本にいる時と同じでも、全身で異国を味わっているような気がする。全身で非日常を味わい、その中で日本いる時と同じ日常を楽しむ。夏場に冷房をガンガンに効かせた部屋で鍋を食べるような贅沢を味わいたいのだ。