ノマド探求

二次元移住準備記

そろそろ本気を出す。

再来月に受ける応用情報技術者試験まで、二ヶ月を切った。そろそろ本気を出して、試験勉強を始めたい。既存の教育システムとはそりが合わず、今までに一度でもすんなりと試験を通ったためしがない。試験は落ちてしまえば、全てが無駄になる。確かに試験勉強で得た知識はどこかで役に立つかもしれない。しかし、それはおまけ程度で、試験に受かるために試験勉強をするのだ。投資に失敗した時に、経済の勉強になったと詭弁を弄する人と同じ顛末が待つ。試験も投資も目的を見失えば、ただの余興だ。結果が出た後で無意識に目的をすり替える癖がつくけば、失敗した自分を直視できず、いつまで経っても本来の目的を達成できない。

二十年前のTOEICに始まり、最近ではLPICにComptiaと、その試験が本当に必要なものなのか、試験日が迫るにつれて葛藤が大きくなる。試験勉強をすればそれなりに充実感を得られるけど、やはり遊んでいた方が楽しい。無職の時とは異なり、貴重な休日を潰してまで積極的に勉強をするほど、資本主義にはまだ毒されていない。幸いにコロナの影響で飲み会の誘惑はなくなった。平日の空疎な労働を耐え忍んで休日を待ちわびる趣味もない。そもそも私の人生そのものが、長い暇潰しなのだと時折思う。成し遂げるべき使命は持っていないし、誰かに懇願されてもいない。生きている意味がないと言えば、そういうことになる。

前回の応用情報技術者試験では、試験範囲を全て網羅する参考書を使って試験勉強をした。今回は過去問題を中心に対策する。試験の半分程度は過去に出題された問題が、再度出題されるそうだ。全ての過去問題の解答を暗記すれば、半分は正解できる計算になる。試験勉強を習慣にできれば楽なのだが、習慣にできるほど勉強時間を確保できていない。仕事が忙しいからではなく、単に怠惰なだけだ。リモートワークだと誘惑のない隙間時間での勉強が難しい。職場に出社していた時は、通勤電車の中や仕事帰りの喫茶店で勉強時間を確保できた。リモートワークだと隙間だらけで勉強する気にならない。