ノマド探求

二次元移住準備記

山登りに挑戦する。

f:id:freetersurvival:20210430161954j:plain

ゴールデンウィーク中は、家にいても特にやることがない。気が抜けて勉強はしないだろうし、風呂場の換気扇を洗うぐらいしか思い付かない。しばらく前に買った任天堂Switchで遊んではいるが、別段、ゲームが好きなわけではない。ゲームはコミュニケーションを図るための道具に過ぎず、その日の気分によっては派遣の仕事をしていた方が楽な時すらある。やはり余暇は友人と飲み歩いていた方が断然楽しい。相変わらずコロナが終息する気配はない。ゴールデンウィーク中は酒の提供ができず、都内の飲み屋は軒並み開店休業状態だ。感染者数の数字に踊らされている気もするが、国や都が決めた政策なので仕方がない。飲みにも海外旅行にも、当分の間は行けないだろう。暇を持て余した結果、昨日は人気のない閑散としたラクーアのベンチに座り、呆けていた。近くのスタバで買ったコーヒーを啜りながら無聊を託っていると、何だか独り身のまま老いる怖さが分かった気がする。

ジョギングと散歩以外に気晴らしの手段がないので、雨の日が続くと気が滅入る。ジョギングはコミュニケーションを図る手段にもなっている。昔の職場で仲の良かった人たちに声をかけ、月に一度ぐらいのペースで皇居の周りを走っている。身体を鍛えるガチのランニングではなく、楽しむためのジョギングが目的だ。老若男がワイのワイのと雑談しながら早歩きとさほど変わらない速さで二週も走れば、日頃のリモートワークで鈍くなった身体感覚が戻ってくる。酒を飲まない人もいるので、ジョギングした後はギトギトの家系ラーメンで空腹を満たしてから家に帰るのが恒例となった。腹ぺこでマンモスを追い回していた時にDNAに刻まれた記憶が戻るのだろうか、運動をした後にラーメンを食べると、胃が脂を吸収する瞬間、野生が戻るのを感じる。動物性タンパク質と炭水化物は気力の源だ。陰鬱な気分になり塞ぎ込んだ時は、とにかく腹一杯にご飯を食べ、ひたすら寝るに限る。

皇居ランは皇居ランで楽しいが、何か新しいことに挑戦しようと思い、山登りを始めるつもりだ。山登りを趣味とする元同僚に案内を頼んで、六月に両神山に日帰りで登る予定だ。山登りの道具は、海外旅行で背負っているバックパックしか持っていない。そこで早速、面倒臭くなって心変わりしないうちに軽登山靴を購入した。キャラバンというメーカーの登山初心者用の靴で、型落ちの期間限定モデルを安くで手に入れた。難易度はそんなに高くない登山コースらしいが、もしもを考えると必要最低限の装備は揃えたい。金の使い道としても悪くはない。レインコートにヘッドライト、コンパスと地図、ファーストエイドキット、モバイルバッテリーと細々とした物まで含めれば、装備をあれこれ選ぶだけで一ヶ月は暇を潰せる。両神山で装備と身体を慣らした後は、富士山に挑戦しようと思っている。