ノマド探求

二次元移住準備記

山登りに行ってきた。

昨日、埼玉県の秩父にある両神山に山登りに行ってきた。深夜に同僚の運転する車で家を発ち、早朝には登山口に到着して山を登り始めた。初心者でも楽しめる登山コースだそうで、登山経験がある同僚も良く整備されている登りやすいコースだと言っていた。それでも、足を踏み外すとそのまま沢に落ちる道やほぼ垂直の岩場など、気を引き締めないと怪我をする場所が随所にあり、ちょっと怖かった。何より傾斜のきつい道が続き、息は上がるし、足は上がらなくなるしで、久しぶりに肉体と限界と衰えを痛感した。同僚二人に挟まれて、助けられながら昼前に山頂まで登り切れたが、独りで登っていたら確実に三十分で引き返していた。夕方前には山の麓に下り、それから温泉に寄って帰路に就いた。

一年前からコロナの影響で人と会う機会は激減し、週末はほとんど一人で過ごしている。ホテルでノマドワーカーごっごなど、一人遊びの術はいくつか見つけたが、刺激の乏しい日々が続く。内省する時間も多くなり、自然と気が滅入る時がある。人生が徐々に倦んでいる気がする。索漠とした生活に少しでも刺激を与えようと、何か新しいことに挑戦する機会を探していた。一人だと意気はあっても、なかなか始める切っ掛けが掴めない。たまたま登山経験が豊富な親しい同僚がいて、彼らにお願いして両神山に連れて行ってもらった。行動を起こす機会をすぐに作らないと、このまま来年まで先延ばしになると思い、最初に山登りに行く日程だけ決めてしまった。それから、その日程に合わせて準備を始めた。

どんなことも、最初に道具や装備を一式揃えるまでが難しい。今回も登山をするには何を揃えれば良いか分からず、同僚の意見やWebサイトの情報を参考に登山靴などを通信販売で購入した。現物を触らずに買ったため、登山靴はサイズが一つ大きく、歩くと靴の中で足が動いてしまい、踏ん張りが利かずに疲れた。ザックも腰のベルトが簡易的なベルトだったため、ザックが揺れてグラグラと身体が振られた。やはり命を預ける道具は実店舗で現物を触り、試してから買った方が良い。今回揃えた装備で、本格的な登山は厳しいと思う。これが欲しい、これはいらないと、使っているうちに気付く点はある。初心者向けの登山コースで色々と試して、次に買う際の参考にしたい。今年は気分転換に一ヶ月に一回ぐらいは、森の中を歩いて温泉に浸かれるような所に行こうと思っている。