ノマド探求

二次元移住準備記

職場を去る準備。

年末で派遣の契約を更新しないと派遣元に伝えた。しかし、契約を更新しない理由を尋ねられても、はっきりとした理由は答えられない。勤怠はユルユルで、職場の居心地も良い。給料は期待していた額よりは低いが、趣味のない独り身には十分な給料を貰っている。完全リモートワークの就業環境は、贅沢過ぎる環境だろう。ただ何となく職場を変えようと思っただけで、別にやりたい仕事があるわけではない。依然として多くの国で渡航制限があり、宿願のプチ移住は当分先になる。職場を変えない理由はないが、変える理由も見当たらない。

今の環境では夢を見られなくなった事が、一番の理由かもしれない。派遣の仕事はマンネリ化し、だいぶ前から刺激はなくなった。自粛生活で細くなった人間関係に、新しい出会いは期待できない。思い切って職場を変えるのが、一番手っ取り早く環境を刷新する方法なのだ。人生で仕事が占める割合は、精神的にも時間的にも大きい。フリーターであっても、それは変わらない。今、連絡を取り合える友人は、みんなアルバイト先か派遣先で会った人たちだ。

当初は九月末で職場を去ろうと考えていたので、職場にあった私物はすでに自宅に持って帰った。この先も連絡を取り合うだろう人とは、LINEなどの連絡先は交換済みで、お別れの挨拶は必要ない。借りているノートPCと入館証を返却すれば、それで終わりだ。来年の春ぐらいまでは働かず、ボーッとする予定だ。その間に書きかけの小説と作りかけのアダルトサイトを形にしたいと思う。年末までに職務経歴書に今の職務経験を反映させておけば、次の仕事を探し始める時に余計な手間をかけずに済む。