ノマド探求

二次元移住準備記

都心回帰。

コロナ騒動がようやく落ち着き、私の周りでは、週に何回かの出社が求められる職場が多くなってきた。今の職場は未だに出社は求められていないし、むしろテレワークが励行されている。しかし、登録型派遣社員で働く身のため、あと数年で職場が変わる。次の職場を選ぶ際に、完全テレワークを条件とすると、なかなか働き始められそうにない。都心から温泉が湧く山の麓に引っ越し、広い家で鳥の囀りを聞きながら働く夢想を楽しんでいたが、現実的ではなくなってしまった。

週五日の出社は、すでに満員電車に耐えられない体となった今では、拷問に等しい。週に一、二回の出社であれば気分転換になるし、同僚とコミュニケーションを図るためには都合が良い。会社の近くで同僚と食べるお昼も、出社の楽しみの一つだ。人の手で温められた食事は、胃も心も温める。テレワークだと、お昼寝の時間を確保するため、どうしても昼は冷凍食品になってしまい、食生活は貧しくなるばかりだ。それに、家で仕事をしてると緊張感がないまま漫然と働き、体感時間が恐ろしく長い。

テレワークと出社が、自分の都合で選べる職場は大歓迎だ。しかし、自然に囲まれた家から都心に通う通勤時間を考えると、年に一、二回の出勤であれば小旅行だと思って楽しめるが、週に一、二回のペースだと都心に住み続けない限り出社をエンジョイできないだろう。山奥に引っ越すものだるいが、そこからまた都心に戻るのもだるい。今の状況を考えると、今後も都心に住み続けたい人は私だけではないはずだ。そんな感じで、引っ越したとしても次も都心になりそうだ。