ノマド探求

二次元移住準備記

ネットワークスペシャリスト試験を受けてきた。

昨日、ネットワークスペシャリスト試験を受けてきた。去年の年末辺りから試験を意識し始めて勉強しようと思っていたら、仕事と飲み会に追われ、あっという間に試験日の一ヶ月前になっていた。平日は仕事が終われば仮眠と食事を取り、オンライン英会話のレッスンを受けた後は、明け方までオンラインゲームで遊んでいた。勉強すれば良いと思ってはいたが、充実感を味わえる至福の時間を止められなかった。そして週末は週末で、たいてい飲み会の予定を入れてしまい、日曜日の夕方に二日酔いから復活した後、ちょこっと参考書を読むぐらいで、気付いたら三月も中旬になっていたのだ。気持ちを切り替え、試験までの一ヶ月間は、飲み会の予定を延期、もしくはキャンセルし、オンライン英会話も休止して試験勉強の環境を整え、試験に挑んだ。相変わらず、ゲームで遊んではいたけど。

ネットワークスペシャリスト試験は、今回が初めての挑戦となる。去年は派遣で働く職場が変わり、職場に慣れるまで試験を受ける気にならなかった。ただ、何も勉強をしていないと不安になる。派遣元も派遣先も派遣社員の行く末など気にせず、用がなくなれば即切り捨てられる使い捨てだ。自分自身で情報を収集して市場の動向を伺い、需要を見込んで市場価値を高める必要がある。市場価値を証明する手っ取り早い手段が検定だ。最近だとクラウドの需要を織り込んで、Ciscoの試験やLPICに代わり、私の周りではAWSの試験を受ける人が圧倒的に多い。ただ、クラウドは今の職場で関わる機会がないため、クラウドの勉強意欲を維持するのが難しい。今の職場ではケーブル関連の業務をしているし、前の職場でもITのネットワークに関わる作業をしていたので、ネットワークの試験を受けようと決めたのだ。

そんなわけでネットワークスペシャリスト試験を受けたが、当然、一ヶ月の付け焼き刃でなんとかなる試験ではなく、見事に撃沈した。ただ、試験を受けただけで、今回は七割の目標を達成したと思っている。受かる受からないの結果も大切だが、勉強と試験から逃げない課程も結果以上に大切なのだ。日頃から計画的に勉強を続けられる自制心を持ち合わせていたら、年の恒例行事と周りから揶揄されるほど、試験を頻繁に受けてはいない。試験に落ちては不貞腐れて勉強を止め、勉強した内容が頭から消えた頃に、そろそろやるかとまた勉強を再開する繰り返しだが、試験を受けられる回数に制限はない。一度膨らませた風船は膨らませやすいように、学習済みの範囲は理解も早い。試験勉強も勉強には変わりなく、何かしら仕事の役には立つだろうし。

取り敢えずでも試験を受け、逃げ癖がつかないようにしている。勉強が思ったように進まなかった時は、試験を受ける気はしない。たぶん、おそらく、やはり、と可能性の高い低いはあっても、受かる見込みの低い試験を受けるのは気怠い。せっかくの休日を無駄にしてまで試験を受ける意味はあるかと、試験日の朝に思う。それでも受かる可能性が1%でもあれば受ける価値はあると思い直し、試験会場まで向かう。試験を受けなければその1%が0%になる。それは、試験だけでなく、人生におけるどんな局面でも当てはまる。約半世紀、結構、好き勝手に生きてきて、辿り着いた境地は、何事もやった者勝ち、楽しんだ者勝ちということだ。逃げ癖がつけば、可能性ゼロの絶望の世界で、寿命が尽きるまで負け戦を耐え忍ぶ羽目になるだろう。