ノマド探求

二次元移住準備記

昨日の英検一級。

昨日,英検一級の一次試験を受けてきた。やはり壁は高かったというか,勉強不足を痛感させられた。リーディングとリスニングは,もう一踏ん張りすれば何とか超えられそうだが,ライティングはまだまだ時間がかかりそうだ。淡々と参考書を解くだけでなく,普段からネタ集めもしないと駄目だな。英作文は出されたお題に対してイエスかノーを答え,その理由を三つ挙げる必要がある。その理由を説明するために必要な単語もセットで集めないと幼稚な文章になってしまうので,日頃からネタと英単語を貯めておかないと時間が足りなくなる。事実,昨日の試験は,とてつもなく答えにくいお題ということもあって,英作文を書いている途中で試験時間が終了してしまった。その後のリスニングは戦意喪失の状態で受けた。

しかし,もう少し試験会場なんとからないもんだろうか。試験の受付けが開始されて,すぐ申し込んだのに,足立区の辺鄙な場所にある試験会場だった。音響設備もラジカセだし,ほんとに勘弁して欲しい。

英語とプログラミング。

先月の基本情報技術者試験は,プログラミングとアルゴリズムの試験勉強はしていなかったが,何とか合格することができた。前にシステム監視の仕事をしていた時,監視ツールをVBAとVBSで作っていたので,全くチンプンカンプンというわけではなかった。プログラミングを体系的に学んではいないが,座学でだけの勉強と比べて,実践することで理解する深さが違っていたのだと思う。これは英語にも当てはまる。結構な時間を勉強に費やしているのに英語が話せないのは何でかなと思っていた。話すための勉強をしていないというよりも,そもそも勉強方法が間違っていた。

監視の仕事では,システムに変更が加えられると,監視作業への変更や追加がある。運用を担当している上位部署から,監視方法が伝えられ,早い時で翌日から監視作業に加えられるので,とにかく動けばいいやで自分たちで監視ツールを修正し,時間がある時にまともなコードに書き直すか,ツール自体を新調していた。ツールでやっていることは,ログを読み込んで集計した値を閾値と比較するという限定された作業だ。工程が複雑な場合もあるが,やっていることには変わりはない。この限定された作業を自動化するためにプログラミングをしていただけでも,なんだかんだで色々な関数の使い方を覚えたし,慣れてくると洗練されたコードが書けるようになっていた。使って試しての繰り返しで,基本だけは体で覚えられたのだ。英語に置き換えて考えてみれば,電話の受け付けと取り次ぎだけをひたすらやっていたら,何とか話せるようになっていたようなものだろう。今の英語の勉強方法は,他人が作った複雑で洗練されたコードを読むための勉強をしているようなもので,自分でコードを書いていないから何にもプログラミングができないのと同じだ。

英語を話せるようになるには,まず限定された状況で実践することだと思う。その状況である程度流暢に話せるようになることで,基本は体得できる。今の仕事では調査履歴を英語で付けているし,開発部門は海外にあるので頻繁に英文のやりとりは発生している。これだけでも,かなり英文法の基礎は強化されたと思う。ただ,会話は発生しないので,何とか実践できる場を作り,もう一歩英語の能力を向上させたい。

基本情報技術者試験の結果。

四月に受けた基本情報技術者試験の結果が出た。予想に反して受かっていた。

試験勉強はしていたけど,午後の問題のアルゴリズムとプログラミングに手が回らず,午前の問題だけでも合格していればいいかなと思っていたので,予想外の結果だった。合格したことは素直に嬉しいけど,拍子抜けしたというか,不完全燃焼感が半端なくある。履歴書に書くためと言うよりも,ITに関する体系的な知識を補うことが目的だったので,今回手が回っていない分野を中心に勉強は続けていくつもりだ。

合格点が午前と午後ともに60点で,結果は午前が65点,午後が60.5点というギリギリの点数だった。運で受かった部分が大きい。マークシート方式だったので,苦し紛れの選択がたまたま合っていたのだろう。しかし,たまたまと言っても闇雲に選択したわけでなく,設問者の心理を読み誤解答をできるかぎり排除した上で選択する,心理戦に徹した末の合格だ。自信を持って解答できたのは少なく,特に午後のアルゴリズムとプログラミングについては問題というより日本語が良く分からなかった。そこで,問題文の行間から,正解を選んでもらうことを素直に願う誠実な教育者タイプか,それとも誤解答を誘い密かにほくそ笑む底意地の悪い陰険者タイプか,などのその設問者の性格を見抜くことで,どれが誤解答かを判断し,正解率を上げる戦略を取った。二十歳そこそこの若者にはできない,四十歳を超えたナイスミドルだからこそできる戦略だろう。ITスキルではなくヒューマンスキルのなせる技だ。

ともかく,これで移住までにやろうと決めていた三つのうち,履歴書の再作成とITの検定の取得という二つは達成することができた。あとは,副業を見つけることだけだが,これについても徐々に具体的な方向性は固まりつつある。