ノマド探求

海外移住準備記

常に最悪の事態を想定して行動する楽観主義者。

自由とは、責任を自身で負うことを意味する。言い換えれば、好きなように生きるには、それ相応の責任が伴うのだ。何の責任も伴わない自由など、もはや自由とは言えない。自由を欲する人は、それを承知の上で生きている。ただ冒険と無謀が違うように、常にリスクヘッジを考えて行動しないと、それだけ自由の代償に致命傷を負う可能性は高くなる。逆に致命傷さえ負わなければ、負け犬になっても案外楽しく生きていける。敗者復活戦が訪れれる機会は滅多にないけど。

別に日本を捨てる覚悟も必要もないので、海外移住に挑戦し失敗した時は、速やかに帰国し生活基盤を立て直すつもりだ。担保さえあれば、悲壮な決意などせずに気楽に挑戦できる。余裕も生まれ、移住先での状況を見誤る危険も少なくなる。当面の間は食い凌げる貯蓄は、言うまでもない。それでもお金は有限だ。可能な限り早く仕事に就いて、食い扶持を確保したい。私の場合、フリーターのまま初老となった背景から、派遣社員以外の選択肢はほぼない。再び派遣社員として良い時給で働き始めるには、実務経験とコネの拡充、検定の取得が移住前の準備となる。自身の市場価値を上げ、移住に失敗した時の保険にするのだ。どれも派遣先派遣元の意思決定者が採用の可否を判断する際に、重要な要素となる。もう一つ超重要な要素に年齢があるが、こればかりは何ともならない。たっぷり後悔をして、来世の就職活動には活かそう。

常に最悪の事態を想定して行動する楽観主義者。これは私が面接時に自身の人物像について聞かれた際の決まり文句となっている。ほぼ四半世紀に渡り、アルバイトでも何でも、そう答えてきた。家族も恋人もいなし、友達は私と同じ社会不適応者だし、近い将来、人生を一転するような大金を稼ぐ可能性も転がり込む希望もない。独り身の寂しい生活だが、それを実践してきたお陰で旨い酒を飲むぐらいの余裕はある。海外移住に失敗した時も、常に最悪の事態を想定して行動する楽観主義者でありたい。

海外移住の準備を整理する。

緊急事態宣言が解除されつつある。これを契機に海外移住の準備を整理した。これまでは英会話の上達、副業の確立、海外在住者コミュニティーへの参加を海外移住の準備と考えていた。しかし、副業の確立は何をすれば良いか分からずに迷走し、海外在住者コミュニティーに参加する機会も日本では少く、そのうち探すのが億劫になってしまった。最近はコロナ騒動のゴタゴタもあり、準備をすっかり忘れていた。そこで大きく二つの準備に分け、具体的に何をすれば良いのかを考えてみた。一つは移住が失敗した時の保険として、すぐに日本で生活基盤を確保できるよう準備をする。もう一つは海外移住前に日本でできる、時間はかかるが金はかからない準備だ。

海外移住に失敗した時の保険としては、帰国後、すぐに仕事に就けるよう実務経験とコネを拡充し、検定を取得する。この三つの準備は、いずれも仕事の中で進められる。仕事を頑張れば、それだけ安心して海外移住に挑戦できるのだ。そう思うと、つまらない職場でも勤労意欲は自然と上がる。海外移住前の準備としては、英語能力の向上と現地語の学習、それから日本で海外移住希望者コミュニティーに参加したい。英語はどこの国でも一定の話者はいるし、帰国後の仕事探しでも役に立つ。ただ英語を話す人が多い国でも、英語圏外ではやはり現地生活は現地語が主体になる。海外移住希望者コミュニティへの参加は、情報交換と友人知人作りが目的だ。同じ価値観を持つ人と知り合えるだけでも、行動した甲斐はある。

準備は合計六つに増えてしまったが、実務経験とコネの拡充、検定の取得、英語能力の向上の四つは、今の生活を続ければ達成できそうだ。現地語の学習は移住先を確定してから始めても遅くはない。新しく取り掛かる海外移住希望者コミュニティーへの参加は、自分で手を動かし、足で稼ぐしかない。こまめにブログや掲示板などを探し、機会があればオフ会のような会合に参加しようと思っている。もしくは、自分でコミュニティーを作ってしまうかだ。

引き続きやる気が出ない。

そろそろ私が住む街でも、非常事態宣言が解除されるだろう。解除されたら、また平日は出社して働き、週末は飲み歩く、いつもの日常が戻ってくる。しかし、多くの企業がリモートワークを試し、自宅でも支障なくできる仕事や、そもそも必要ない仕事があると分かり、全く元の通りには戻らないと思っている。私の職場は服務規定を始め、勤怠に関してもそれ程厳しくはない。平日はついダラダラと仕事をしてしまう分、暇を持て余した週末は、資料を整理したり、コードを書いたりして無給の仕事をしている。グダグダとした非日常に慣れ、何だか締まりのない生活が続く。

派遣で働く私の職場では非常事態宣言後に、リモートワークの環境整備が一気に進んだ。宣言前は、派遣先の社員にしかリモートワーク用の端末は用意されていなかった。しかし、今では私のような末端の派遣社員にも端末が行き渡り、皆同じようにリモートワークに対応できている。勤怠を厳密に管理できる仕組みができ上がれば、さすがに喫茶店できる仕事はないが、職場以外でも大抵の仕事はできるようになる。海外移住に憧れる私にとっては、これを契機にオフィス縮小リモートワーク拡大の動きが生まれてくれれば幸いだ。日本にある日本のIT企業で、海外の自宅から働くのが理想だ。

で、どうしてやる気が出ないのかと言えば、初めて自宅から仕事をして、その辛さが分かった。誰とも一日中どころか一週間もロクに話さないでいると、気が狂いそうになる。昔からウサギほどではないが寂しがり屋だ。自分で考えていた以上に孤独耐性がなかった。さらに、ノマドワークに憧れていた訳ではなく、プー太郎になって責任の伴わない自由を満喫したかっただけだと気付いたのだ。