ノマド探求

二次元移住準備記

喫茶店が混んでいる。

四月に受ける応用情報技術者試験に向けて、そろそろ試験勉強に本腰を入れようと思うが、どうも気持ちが乗らない。家では試験勉強をする気が起きないので、過去問題集を持って喫茶店に行くも、スタバもベローチェも混んでいる。受験シーズンだからなのか、勉強をしている人でどこもいっぱいだ。仕方なく、その辺を散歩して、ご飯を食べて、買い物をして家に帰ると、もう酒飲んで寝るモードが発動してしまい、勉強なんてできやしない。

今回は過去問題をできるだけ解いて、試験に臨みたい。過去三回、試験試験を受けた時は、あまり過去問題に触れられなかった。参考書だけで手一杯になって試験日を迎えてしまい、過去問題集までは手が出せなかったためだ。半分ぐらいは過去問題の使い回しか類似した問題が出題されるそうなので、今回は過去問題を中心に試験対策をする。今回落ちたとしても、問題の傾向を把握すれば、次回の試験のために役に立つだろう。

午後の試験は、セキュリティの一問が必須で、残り四問を選択できる。いつかネットワークスペシャリストが欲しいのでネットワークの問題を選択して、残りは三問。今の派遣の仕事は業種と言えばPMOになるので、マネジメント系の問題を二問選んで、あと一問は何を選ぼうか迷っている。応用情報技術者が活きる派遣の職場を選びたい。でも、できれば派遣で働きたくない。派遣の仕事を探す準備は、何も働き口が見つからなかった保険なのだ。

気が抜けた。

派遣元に契約を更新しない意向を伝えるまでは、次の仕事探しの準備を進める意欲があった。しかし派遣先との具体的な話がまとまるにつれて、段々と気が抜けてしまい、今は何もやる気が起きない。先日、まだやる気があったこと、次の仕事探しの準備に今の職場の実務経験を追記した職務経歴書を、派遣元が提供する無料相談サービスを使って添削してもらった。初めから期待はしていなかったが、案の定、的外れな回答が返ってきた。何事も自分のことは自分でなんとかする必要がある。自分語りにならないように気を付けて、気が向いた時に少しずつ推敲し、夏前の職場を離れる時までに完成させたい。

契約終了後のニート生活でかかるお金を計算してみると、生活費以外にも意外にお金がかかることに気が付いた。健康保険料と年金が100%自腹になるため、一年間ニート生活を送ると、そこそこの出費になってしまう。これは盲点だった。逆に言えば、アルバイトしながらプー太郎生活を満喫していた頃は、そんなに気にしていなかったお金なので、それだけ稼げるようになったと自分を褒めるべきなのだろうか。確かに、この十年間で社会保障費が上がったのは事実だ。いずれにせよ、時勢の不可抗力に翻弄され続ける社会的弱者には変わりなく、節制こそ最善の生存戦略となる。

ニートになった時のことを思い描いてウキウキしていたのも派遣契約の終了時期が決まるまでで、決まってしまうと時々不安に襲われ、気鬱になる。アルバイトと派遣でしか働いた経験のない中年が、何をして生活費を稼げば良いのか。また、派遣で働き始められれば良い方なのだ。結構リスキーな選択なのは承知の上で、ニートに戻る決意をしたのは、単に働きたくなくなったためだ。六年前に半年間無職だった時は、ダラダラとLPICレベル1の勉強をしていただけだっで終わってしまった。今回はきちんとニート生活を楽しむためにも、職場を去るまでに次の仕事探しの準備を終わらせたい。

次の仕事探しの準備を続ける。

次の仕事探しの準備として、職務経歴書の更新をしている。とりあえずは、今の派遣先での実務経験を追記して、たたき台を作った。今度、そのたたき台を添削をしてもらおうと思っている。今の職務経験がただの事務作業にしか書けず、IT業界で職務経歴として活かすには、どう書いて良いか迷っている。外部コンサルタントにキャリア相談が派遣会社の無料サービスでできるので、先日、どのように職務経歴を書けば良いか相談してみたが、正直、微妙だった。キャリア相談よりもお悩み相談という方が正しい。それでも、一通り話をして頭の中が整理できた。数行程度で派遣先の担当者が業務内容を理解でき、良い印象を持ってもらえる職務経歴書を作りたい。十年前はスカスカの職務経歴をどうやって盛るか腐心したが、今はどうやってまとめるか悩むので、これは良い意味での悩みとも言える。

また、四月に応用情報技術者試験を受ける。当初は新年早々に今の職場を去る予定で、ニートになる前に仕事探しの準備を完了したくて、日商簿記三級でいいかと思っていた。それが夏前まで延びたので、欲が出て応用情報技術者試験に四度目の挑戦をする。ただ、三ヶ月弱しか時間がないので、過去問を解いて試験対策をする。応用情報技術者試験の後は、今の職場を離れるまでに日商簿記三級を取りたい。派遣先には契約を延ばす条件として、残業を強制しない約束をした。平日も、できる限り参考書を開いて勉強をする習慣をつけたい。勉強するかしないかは別として、暇なら参考書を開くようにすれば、たまにやる気が出た時はそのまま勉強をする。やる気がなければ、ただ呆けているだけだが、勉強をしないよりはましだろう。