ノマド探求

二次元移住準備記

もうすぐ一年が終わる。

気が付けば、もうすぐ一年が終わろうとしている。何事も進展がない一年だった。派遣の仕事は不慣れな事務作業に追われて連日連夜、遅くまで働いた結果、精神的にも肉体的にも疲弊した。四年前、あれほど宿望していた運用の現場に移り、仕事の内容も充実し、同じ職場に気の置けない飲み友達もできた。しかし二年前、気の迷いで職場を移り、今も面白味のない仕事を続けている。生存戦略として重要視していたIT業界での市場価値は、この二年間で監視オペレーターレベルに下がってしまった。来年、仕事を辞めてニートをしている間は、勉強はせずに遊び呆けるつもりだ。だから、次に派遣で働く時は、また監視の仕事からになるだろう。

引っ越し計画は夏休み明けに頓挫したので、半世紀が経とうとする萎びたマンションで、また二年間を過ごす。頓挫した時期は、ちょうど派遣の仕事を辞めようと思い始めた頃と重なる。ニート期間中は出費を極力抑える必要があるので、生活保護者でも手が届く家賃が妥当かなと頭の片隅にはあった。部屋は狭いが天井が高いので、それほど圧迫感がない。管理人を兼ねる大家が丁寧に手を入れているので、古い以外は不満はない。完全テレワークが始まってから、部屋で快適に一日中過ごすための家電や家具は揃えた。ニートになっても今の生活の延長線上で楽しめると思う。

今年は、三年前に始めた登山が予想以上に人間関係の幅を広げてくれた。軽い登山を趣味にしている人が、周りに案外多かったのだ。オンラインゲームは日常生活に支障を来し始めたので、現在は強制休止中だ。時間の管理さえできれば良い趣味なので、ニートになった時に頃合いを探って再開しようと思っている。英語学習は残念ながら相変わらず趣味になりそうにない。充実感は得られるが、勉強している時間は苦痛だ。オンライン英会話と学習サイト、YoutubePodcastなど、色々と勉強方法を探っているが、まだ夢中になれる方法には巡り会えていない。