ノマド探求

二次元移住準備記

勉強する習慣を取り戻す。

今年の始めに派遣先が変わり、仕事内容がインフラの運用からがらりと変わった。今までに蓄えた知識と経験は役に立たず、職務経験ゼロの状態で働き始めた。当初は一人でできる仕事がないため、派遣先の社員に教えてもらいながら、お手伝い程度にお金の計算をする以外、機械室の整理が主な仕事だった。最近になって社内ニートから小間使いに昇格して仕事量は増えたが、それでも精神的負担は社内ニートのままだ。仕事が終われば、気儘に深夜までゲームで遊んでいる。

気が付けば、同世代の派遣社員はいつの間にか消えていた。彼らは皆、どこに行ったのだろうか。三十代後半になってIT業界で働き始めた時、まだ同世代の派遣社員はたくさんいた。派遣先にそのまま正社員として身請けされ、派遣社員を卒業した若人はいたが、同世代で身請けされた人の話は聞かない。職場の同世代は、派遣先の管理職の人ばかりになった。どこかの年齢を境にIT業界を離れて行くのか、それとも像の墓場のような高齢派遣社員が辿り着く職場があるのか、今はまだ分からない。

派遣先の命令指揮者は一回り以上も年下で、良く面倒を看てくれて嫌味一つ言わない。同世代の派遣先社員も同じだ。たまに噂で聞くような、人の尊厳が損なわれる言動を受けた経験は、まだない。この先もこのまま働き続けられれば結構だが、全ての物事にいずれ終わりが訪れる。それが、すぐ先なのか、数年先なのか、どちらにしろ準備は必要だ。自分の市場価値を高めるために、時間とお金を投資したい。まずは勉強する習慣を取り戻すため、オンライン英会話を半年振りに再開した。