ノマド探求

二次元移住準備記

PFUのキーボード

二万円もするPFUのキーボードを買ってから一年が経った。最初はキーを押した感触がフニャフニャして使いづらかった。しかし、慣れると使い心地が良くなり、前に使っていたような安いキーボードには戻れなくなった。

実際に一年使ってみた感想として、PFUのキーは軽いのに加えて、キーを認識する時に指に負担がかからない絶妙な深さになっている。この深さを指が覚えるとフニャフニャした感じは消え、軽いけどきっちりとした印象に変わった。キーを押し込むと適度な反発力が指に伝わって深さを測ることができるのだ。これが打鍵感というものだろうか。キーを押した感触が合うか合わないかは、実際に使ってみないと分からないし、人それぞれだとは思う。私のキーを押す強さは周りの人に比べると少し強い。安いキーボードだと、キーが重くても軽くても指が疲れてしまっていた。モニターと眼鏡は金をかけていたが、楽器と違ってキーボードはオンとオフだけなので、何を使っても同じだろうと考えていた。しかし高いだけのことはあった。

難点はキーボード自体をコンパクトにまとめるため、キーの配列が通常の配列と変わっていることだ。意識しないと会社では通常のキーボードを使っているので、キーを間違えてしまう。今のシステム監視の仕事は24時間シフトで、コールセンターのようにチームで使う席が決まっている。お尻のぬくもりと監視用のPCをチーム全員で共有するため、私物のキーボードを持ち込むことができない。

小説を書くために購入したキーボードだが、肝心の小説は書き始めてすらない。しかし、構想は日々大学ノートに書きためている。構想を書く文には億劫ではあるが、あまり苦にはならない。これは構想を練っているうちは、夢を見ることができるからだろう。資格や検定の勉強が楽しいのと同じように。

自分の発話を取り除けた。

オンライン英会話の復習のため、ほぼ毎日録音した会話を聴き返している。これが結構な苦行で、講師の話した英語を聴く分には特に問題はないが、自分が話した酷い英語を聴いていると気が狂いそうになる。悟りでも開けるぐらい自己同一性が崩れそうになり、一度に聴き返すのは三分が限度だ。そのため、何とか講師の音声データのみ分離できないか方法を探っていた。

レッスンを録音するため、CallnoteというSkypeの会話を録音する専用ソフトを使っている。使い方は簡単で、Callnoteを起動してGUIから録音ボタンを押すと録音が開始される。面倒臭い設定はなしで、デフォルトの設定のままで大丈夫だ。録音した会話もGUIから再生できる。実は一回の録音でファイル名にparticipants.mp3とauthor.mp3、mp3とつく三つのファイルが作成される。これはCallnoteを導入した時から知っていたが、participants.mp3は講師の発話を録音した音声データ、author.mp3は自分の発話を録音した音声データ、mp3はSkypeの会話を録音した、つまりは講師と私の会話を録音した音声データだと昨日気付いた。GUIで再生するのは、講師と自分の会話を録音した音声データだ。音声ファイルを保存するディレクトリに三つのファイルが保存されているので、このうちparticipants.mp3とファイル名につく音声データを再生すれば、講師の発話だけ聴き返すことができるのだ。

講師の話した英語のみ聴き返せると、復習が相当楽になる。自分の話す英語を聴いて改善点を時折確認する必要もあると思うが、復習を続けることが大切なのだから時折でいい。そのうち性的嗜好に変化があったら、Walkmanに入れてスタバでBGM替わりにでも聴いてみようと思う。

学習環境を整えることにした。

オンライン英会話のレッスンは、Skypeを使ってフィリピンに住む講師と会話する。時々、音声が途切れたり講師のWebカメラの映像が固まったり、学習環境が不安定になる。日本のネット環境に問題はないと思うが、レッスンでは自宅のデスクトップPCを使用し、念のため有線でネットにつないでいる。一年ぐらいはオンライン英会話を続けるつもりなので、これを機に学習環境を整えることに決めた。

自宅のデスクトップPCはCPUとマザーボードが十年前の年期物だ。Youtubeを観る程度であれば特にストレスは感じない。しかし、オンライン英会話のレッスンを受けるためにWebブラウザーSkypeを開き、さらにCallnoteというSkypeの録音ソフトを同時に立ち上げると、もう少し性能を増強したいところだ。マザーボードが32bitなのでメモリーは4GB積んでいるけど3GBまでしか認識してくれない。そこでマザーボードを最新のものに交換して8GBまでメモリーを増やそうと思う。ただ、マザーボードを最新のCoffee Lakeに変えると、今使っているPCのCPUはCore2Duoなので使い回しができない。メモリーもCoffeeLakeの規格ではDDR4で十年前のメモリーでは使い回しできず、これも買い換えることになる。電源とPCケース、SSDは比較的新しいので、しばらくは大丈夫だろう。グラフィックカードは三ヶ月前ぐらいにGT8800が焼けてしまい、今は二千円ぐらいのもので代用している。最新のマザーボードならオンボードでも大丈夫だと考えている。

予算はCPU、マザーボードとメモリーで五万円以内に納めたい。ポコポコの安いヘッドセットを使っているので、良いヘッドセットも欲しいのだ。学習環境を改善するために投資をすることは、効率よく勉強するために必要なことだと思っている。授業料を先に払い込むのと同じように、後に引けなくなる効果も期待できる。