ノマド探求

二次元移住準備記

ビジネス英語とは何だ。

派遣の求人を見ていると,応募条件としてビジネス英語とかビジネス英会話とかを挙げている求人がある。また,日常英語や日常英会話という条件もある。このビジネス英語と日常英語が,どの水準での英語の運用能力を期待しているのか不明瞭なため,いつも応募するのに躊躇してしまう。

要するに,仕事で使う英語がビジネス英語なのだろう。ビジネスなんだからそうだ。そして,そのビジネス英語の下に日常英語があるみたいだ。恐らく日常英語とは,業務に直接関わりない状況で使う英語なのだと思う。例えば,交通機関を使って移動できたり,食事や買い物ができたりする程度だと認識している。海外旅行を一人でできれば,日常英語ができるという条件は満たしているだろう。この日常英語に対して,ビジネス英語は会議や折衝など,仕事の現場で使用することを想定した英語だと思う。英語環境で仕事しろと言っているので,業務内容によって英語で話す内容も変わってくる。マクドナルドの店員が注文を受ける時と現場監督が作業員に指示する時では,会話の内容が異なるように。また,状況によっても会話の内容は違ってくる。社内会議で商品の販売成績などを報告する時と顧客に商品を説明する時とでは,会話の内容が異なるように。

どのような状況で何のために英語を使うのか教えてくれないと,応募条件を満たすのか満たさないのかの判断ができない。しかし,派遣会社の担当者に聞いても,どの水準を指しているのか分かっていないことが多い。会議での報告とか現場での簡単な指示とかであれば,あらかじめ内容は想定できる。英語の運用能力の下地があり,使う構文と単語を事前に用意できれば,ビジネス英語は難しくないような気もする。

ポートフォリオのようなもの作りたい。

年始から働き始める準備のため,派遣の面接を受けたり,海外の求人に応募したりしている。面接を受ける時にいつも困るのが,薄っぺらい職務経歴だ。自己紹介の一部として職務経歴を話すが,箇条書きにした内容を読み上げる程度で終わってしまう。自分も相手も話を続けるネタがなく,どうやって話を切り出したらいいのか,しばしの沈黙が訪れる。職務経歴を検定や資格で補う以外に,何かいい方法はないものか。

デザイナー志望者がデザイン事務所などに自分を売り込む時に,ポートフォリオと呼ばれる作品集を作って持って行く。デザインの知識と技術を目に見える形に落としこんで,実際に見てもらうわけだ。このポートフォリオには口で説明するのとは比較できないほどの説得力がある。現物がそこにあるので当然だ。こんな風に目に見えて手で触れる物を作れば,書類選考なり面接の時に少しは役に立つのではないかと思った。

プログラマーなら自分で書いたコードとかアプリケーションとかがポートフォリオになるのだろうけど,さて私の場合は何を作ればいいのやら。今のところサーバーを自作して,ブログとか掲示板とかを運用するのはどうかなと考えている。監視ソフトを入れたり,バックアップを定期的に取得したりして,運用も実際の仕事っぽくしてみる。そして,その試行錯誤の過程を運用するブログに掲載し,ポートフォリオとして見てもらう。サーバーは五万円もあれば自作できるし,OSとソフトもオープンソースのものを使えばお金はかからない。24時間稼働させると電気代がかかってしまうが,消費電力の低いCPUを使えば許容範囲に押さえられると考えている。駄目なら電気代の安い時間帯だけサーバーを動かすことにする。

ポートフォリオの作成は,今回の就職活動に間に合わないので次の機会となるだろう。この構想は進め,色々な人の意見を聞いてみようと思う。採用する側が評価し易いものを作らないと,ただの自己満足で終わってしまう。IT業界でもこういう評価方法が一般的になれば,私のような試験に弱い人間にはありがたいものだ。

小説の構想を練り始める。

ここしばらく,副業を始めるためにライトノベルの市場調査をしていた。市場調査といっても,大きな本屋に行って山積みされたライトノベルを立ち読みしていただけなので,確固とした数値は調べていない。主観と先入観,および偏見を基にして出した結果は,この分野でお金を稼ぐのは私には難しいというものだ。

これは,ライトノベルの市場価値が低いのではなく,ライトノベルを執筆し,価値の高い商品として出す労力を考えた場合,自分の知識と経験ではすぐに執筆を始められないので難しいのだ。書き始めたらライトノベルの神様が降りてきて,自動書記により稀代の傑作を書くことができるかもしれないが,今のところ神様が降りてくる気配はない。アニメ,漫画のみならずフィギュアとか声優のイベントとか,色々な媒体で商品を出せるライトノベルは企画として魅力的なのだが,いかんせん思いつくネタがしょぼすぎる。ネタを生み出す種を播くために,ライトノベルの知識がないので畑の土を育てるところから始めなくてはならない。ライトノベルを渉猟している熱心な読者であれば,売れる要素を見分ける見識眼も肥えているだろうし,クソのような商品ですら肥やしとして肥沃な大地に貢献させることができるだろう。

ライトノベルの執筆はしばらく保留にしといて,ある程度畑が整っているSF小説を書くことにした。クロスメディアを意識して書くことはライトノベルと変わりはない。一つの企画から派生する商品の一形態として,とりあえずSF小説ということになる。一粒で二度も三度も,それこそ10年ぐらい食べさせてくれるような企画を作り上げたいものだ。