ノマド探求

二次元移住準備記

状況を整理する。

仕事を辞めてから四ヶ月が経った。無計画のまま辞めてしまったので、一旦状況を整理し、今後の計画を立てることにした。

まず、海外移住は当分できない。理由は移住先での生活費を工面できないからだ。私の職能では、その国の文化を享受しながら生活し、かつ帰国した時のために貯蓄ができる収入を得られない。去年、少しだけ東南アジアで仕事を探したが、予想以上に自分の市場価値が低かった。もともと四年強しかないIT業界の職歴を頼りに仕事を探したので、ある程度覚悟はしていた。しかし考えが甘かったようだ。私が応募できる求人では、希望する給料には届かない。管理職や開発職などの経験が求める求人でも、希望する給料をもらえる仕事は多くなかった。要するに現地採用の相場を知らなかったのだ。

現地で働くだけなら、それこそ時給200バーツのコールセンターで働けばいいのだが、海外に移住してまで貧乏するのは嫌だ。日本の本社からの紹介など、ある程度まとまった金を約束されない限り、現地採用で働くことはないと思う。しかし、どう考えても日本を離れて働く必要がない人材、つまりは日本で金を稼げる人間を求人側も安い金で求めている気はする。この辺の相場観の乖離は埋まりそうにない。適当な日本人がいなければ、日本語が不自由な以外は優秀な現地の人が集まるのだろう。だから駐在員の給料ように日本の物価を基準にする必要はないし、そもそも日本人を必要としているわけでもない。

また、移住中の生活費を補う不労所得と副業の見通しもついていない。副業として考えている小説は、まだ書き始めてすらいない。出版される約束もないので、ただ書いただけで終わる可能性が高い。自己表現のためであれば目的は果たせるが、仕事として考えた場合、売れない商品が残るだけだ。小説を書く工程を方法論に落とし込み、さらに書き続けることで遠い将来の収入に繋げることはできる。作品ではなく商品としての小説を書く技術を、どうやって身に付けるかが直近の課題だ。どのような小説から、どれだけ収入を得られるのかも、きちんと調べる必要がある。そもそも小説という衰退するメディアよりは、情報サイトを作りアフィリエイトで稼ぐことを考えた方が、現実味があるのかもしれない。

仕事を辞める前に用意した無職期間中の生活費は、すでに尽きた。失業給付の支給も三月末で終了する。四月からの生活費を確保するために、また派遣で働くことになる。三月にTOEIC S&Wテストを受けるので、試験勉強を進めながら遅くても三月初旬には仕事探しを始めるつもりだ。仕事探しのための準備は特にない。履歴書と職務経歴書は書き直したし、LPICレベル1も取得した。二月は引き続き試験勉強と小説の構想を練ることに集中しようと思う。

LPI102に受かった。

LPI102に合格した。LPI101は去年の十一月に合格したので、これでLPICレベル1を取得したことになる。

点数は800満点中780点だった。合格点が500点なので余裕で受かったかというと、そうでもない。コマンドやパスを入力する問題が思いのほか多く、全問題中1/3ぐらいを占めていたのではないだろうか。消去法で解答を絞れる選択問題ではうろ覚えでも問題を解けるが、入力問題だと細かい所まで押さえないと正解にならないので厄介だ。LPI101の時と違い、最初は問題集だけで勉強するつもりだった。しかし、直前で思い直してPing-tで勉強をしたのが功を奏した。問題集だけで勉強をしていたら、落ちていたかもしれない。Ping-tの選択問題と併せて、さらにコマ問もやれば入力問題に自信を持って答えられると思う。私は途中でLPICの勉強に飽きてしまい、やっていないけど。

結局、LPICレベル1の取得に四ヶ月間もかかった。働きながら三週間ぐらいで取得する人もいるので、改めて頭の悪さを痛感する。資格ではないし、レベル1は基礎を問う検定なので、給料には直結しないだろう。IT業界で何かの職に就ける可能性が、持っていない人よりは高くなる保険の意味合いが大きい。

ちなみに勉強に使った問題集は下記になる。

上記の問題集を一問一問丁寧に解きながら、VMware Workstation PlayerにCentOS6/7とUbuntu16を入れて実際に手を動かしながら勉強をした。ネットワークの設定とかsshコマンドとかは、仮想マシンを複数台使って試してみることをお勧めする。Ping-tは直前の確認のためだけに使った。また、試験の範囲以外でもネットワークとセキュリティに関しては基礎を固めたかったので、併せて下記の書籍も参考にした。

101と102を受けて思った注意点は、試験会場のデスクトップPCを使って試験を受けることだ。自宅で使っているモニターやキーボードと感触が違うため、手だけで覚えているコマンドを思い出せなくて案外苦労した。普段、ノートパソコンを使っている人や特殊なキーボードを使っている人は、この点も留意した方がいいかもしれない。

 

そろそろLPI102を受ける。

今週末にLPI102を受けに行く。去年のうちにLPICレベル1を取得したかったので、年末も問題集を開いてはいた。しかし、あまり気乗りがせずダラダラと勉強していたら、年が明けて二月になってしまった。本格的に勉強を始めたのは三週間ぐらい前からだ。

日常生活の大半を勉強に充てると、自然に生活と勉強のリズムが重なってくる。勉強は生活のリズムに影響され、生活は勉強のリズムに影響される。これが問題で、効率的に勉強を進められないために、勉強のリズムに引きずられて生活のリズムが緩慢になってしまう。そして緩慢になった生活のリズムに、今度は勉強のリズムが調子を合わせ、さらに効率が悪くなっていく。ここ最近の生活のリズムというと、朝の4時に寝て昼に起床し、朝食兼昼食を食べる。本を読んだり英語のラジオを聞いたりしていると、14時ぐらいになる。それからLPICの勉強を始め、かなり遅めの昼寝を夕方に二時間ぐらい取る。目が覚めて夕飯を食べた後、22時から勉強を再開し、朝の4時に寝るという生活が続いている。

一日十時間の睡眠以外は勉強をしているつもりだったが、実際はあまり勉強ができていない。勉強のリズムは学校の時間割のように、規則的に反復することが好ましいと思う。この点は一時間勉強しては休憩する勉強のリズムに問題はない。しかし、昔のCMとかインターネットでどうでもいいことを調べていたりすると、休憩時間が二時間ぐらいになってしまい、勉強の進展がすこぶる遅いのだ。それにもかかわらず、勉強をしている充実感はあるので焦りがない。無職の期間が長いと求職活動に影響が出てくるのは、この辺のリズムが原因の一つではないかと思う。

習慣を変えるのは、性格を修正するのと同じぐらい難しい。何とかやりくりして勉強を進める以外に手はない。環境を変えることで勉強のリズムも変えられればいいが、劇的な効果を得るには、それなりに環境を選ぶ。これは私だけの問題ではない。気分転換にスタバなどの喫茶店で勉強をしていると、同じように参考書を広げて勉強している人を目にする。しかし、参考書を広げたままスマホをいじっている人が結構多い。

学校に通うなど、強制的に勉強をする環境を用意しない限り、勉強のリズムを変えられない人間であることは昔から分かっていた。自身で律することができればと、LPICを取ったら旅行に行こうとか色々と餌をぶら下げてはみた。しかし、あまり効果はなかったようだ。想定していた無職の間の生活費はすでに尽きかけ、しかも卒業旅行のシーズンや旧正月と重なったためか航空券も高くなってしまったのが痛い。