ノマド探求

二次元移住準備記

無職となる。

昨日で派遣の仕事が終わり,晴れてというか念願というか,無職の身となった。

同じ製品を担当していた人から賛辞を送られたことが,とても嬉しかった。プラプラと生きている人間の意地として,働く時は自分を偽ることなく,精根尽きるまで働くことに決めている。この現場でも職務を全うし,それを同僚が認めてくれたことは,嬉しいの一言に尽きる。二年強の努力が報われた瞬間だ。

これからどうするかについては,まだ漠然とした計画しかない。時間が経つにつれて,その計画も変わるだろう。無職であることは,自由であることではない。束縛のない,不自由な身ということだ。まずは,これからどうするかについて,よく考えるつもりだ。今の自分にとって無職であることは良い状態ではない。

 

備えよ常に。

知っている人は知っている,ボーイスカウトの標語だけど,これを実践することは難しかったりする。資格の勉強のように何か具体的な目標があり,そこに至るまでの行程が画然と確立されているなら,そこまでの努力は必要としない。しかし,漠然と大きな機会が訪れることを期待して勉強を始めた場合は,その意欲を維持するために勉強以上の努力が必要だったりする。例えば,何か一発当ててやろうと飯の種を探している時が,それだ。

果たして自分のやっていることは正しいのだろうかと,疑念がくすぶり続ける。もしかしたら見当違いの勉強に時間を費やし,気付けばただの趣味で終わってしまうのではないかという不安。壁に当たっては暗中模索を繰り返す日々は,充実感とはかけ離れたものだ。アルバイトをしながらプラプラしていた二十代の頃から,常に何かの勉強だけは続けてきた。思い返してみると,勉強を始めた当初は色々な夢を見ることができるので,それなりに意欲を維持することは難しくない。しかし,勉強を進めるにつれ,浅はかな夢は徐々に霞が晴れるように消えてなくなり,代わりに酷薄な現実が現れて目が醒める。この時に,じっと現実を見据えて,夢の代わりに堅実な目標を立てることができるかが,その後の分かれ目になる。

二十代から今でも継続して勉強しているのは英語だけだ。苦節十年強,勉強してきた英語は,今の派遣の仕事で初めて実戦で使う機会を得た。その間,勉強を継続できたのは,TOEICなど検定の存在も大きいが,旅行を含めて海外で長期間生活してみたいという,好奇心が入り交じった現実逃避が原動力だったりする。

今後,どこか日本以外で生活の基盤を築けるかどうかは分からない。しかし,その機会が巡ってきた時に取りこぼさないよう,勉強だけは続けていきたい。英語の勉強を止めた時は,日本で骨を埋める覚悟が定まったか,諦めた時だろう。

あと一週間。

今の派遣の仕事を今月末で辞める。現場で習得できる技術と知識は,ほぼ吸収できたし,特に心残りはない。吸収した技術と知識は体系的にまとめて,次の仕事で活かしたい。

監視,テクニカルサポートとIT業界初心者が通る業種を四年強やってきたので,技術者として働くための下地は取りあえず整った。辞めた後,しばらくは知識と技術の基礎固めに時間を費やし,自分なりの方法論をまとめてみようと思っている。LPICは今月末までには参考書を一冊読み終え,来月中には取得したい。できればCCNAもと思っていたのだが,英語の勉強もあるので,時間と気持ちに余裕があれば受けようと考えている。

また,副業としてラノベに挑戦する。高校生の時にフォーチュンクエストというラノベしか読んだことがないので,無職になることを機に少し市場調査をしようと思う。

ベトナムに旅行に行こうと思っているが,期間と時期はまだ決めていない。一ヶ月ぐらい行きたいのだが,勉強もあるし移住の準備も進めたいので,事の進み具合を見てから決めようと思う。