ノマド探求

二次元移住準備記

TOEIC S&Wテストを受けることにした。

三月中旬にTOEIC S&Wテストを受ける。これまでに二回受けたことがあるが、勉強方法が分からず結果は散々だった。今回は勉強に費やす時間がたっぷりとあるので、英会話の勉強方法と合わせて、このテストの勉強方法を確立させたい。

このテストの肝は事前に模範解答となる例文を用意することだ。話して書くテストなので、解答は選択肢から選ぶのではなく自分で作る。帰国子女でもない限り、試験対策なしでは咄嗟に解答を作ることは難しいだろう。私のように日本で英語の勉強をしている人間は、予め覚えた例文を元に適切な解答を組み立てることになる。出されるお題は多岐に渡るので、お題を想定してそのまま解答となる例文を多く用意するよりも、応用を利かせやすい構文を盛り込んだ、汎用性の高い例文を用意する戦略が良いと思う。その方が英語を実践する現場でも役に立つ。

また、テスト勉強を兼ねて面接の英会話も練習する。テストのお題には臨場感がないし、私が想定する英語を使う状況からも外れていることが多いためだ。勉強意欲を維持させるには、勉強したことが役に立つという確信が欲しい。そのため、面接で話すネタを想定し、そのネタに即して例文を作成することにする。想像したスカスカの状況よりも、その方が例文を作りやすい。さらに自分自身を商品に見立て、営業で使う英語も練習する。かなり欲張りだが、面接は自分という商品を売り込む場であるし、併行して練習しても損はない。派遣の営業になった気分で、自分を競りにかける状況を想定してみる。問題は私の職歴だと、水素水の押し売りに近いぐらい胡散臭い商品を取り扱う営業マンになってしまうことだ。限りなくグレーというか、話を盛るに盛って嘘は言わないけど、あくまでもそちらさんが勝手に想像したことですよー、という感じでの営業になる。

 例文の作成はTOEIC S&Wテストの参考書を元に進めていく。面接と旅行のための英会話集も参考にするが、試験対策から外れることまで手は出さない。勉強した過程は次の試験に役立つかもしれないが、試験はその結果がすべての非情な世界なのだ。試験では努力自体が認められることはない。

ノマドカメラがほしい。

記録用のカメラが欲しい。どうやっても言葉で伝えることが難しい場合や、なんか話すの面倒くさいなっていう時に、画像を撮ってそれで済ましたい。それにノマドワーカーになった暁には、私もお勧めの喫茶店とか食べた昼飯とかをブログに掲示したいのだ。ノマドワーカーを標榜する人がどんな仕事をしているのか調べるため、時々彼らのブログを読んでるけど、実家住まいなのか結構良い生活をしている。ちなみに私の今日の昼飯は、近くのスーパーで昨日買ってきた絹豆腐一丁だ。

ともあれ先日、常時携行することを想定した軽くて小さくて頑丈なカメラを求めて家電量販店に探しに行った。二万円もあれば、そこそこのものが買えると期待していた。しかし二万円で買える機種は少ないし、筐体もしょぼすぎて購買意欲をそそられなかった。今だとスマホで代用できるので、安いカメラの需要はあまりないのだろう。確かにカメラの性能が良いスマホであれば、Webに載せるだけであればたいして問題はない。音楽プレイヤーも兼ねることができるし、電話もできるしメールも読めるしで、一台で色々と捗る。iPhoneなんかはそんな使い方だ。しかし、それはカメラではない。カメラの性能が良いスマホだ。お洒落なカメラが欲しいのだ。SONYWalkmanサイバーショットを合体させ、さらにSIMカードを使ってデータ通信ができる製品を出してくれればいいんだけど。最近販売されたWalkmanは良い感じなんだよなぁ。

状況を整理する。

仕事を辞めてから四ヶ月が経った。無計画のまま辞めてしまったので、一旦状況を整理し、今後の計画を立てることにした。

まず、海外移住は当分できない。理由は移住先での生活費を工面できないからだ。私の職能では、その国の文化を享受しながら生活し、かつ帰国した時のために貯蓄ができる収入を得られない。去年、少しだけ東南アジアで仕事を探したが、予想以上に自分の市場価値が低かった。もともと四年強しかないIT業界の職歴を頼りに仕事を探したので、ある程度覚悟はしていた。しかし考えが甘かったようだ。私が応募できる求人では、希望する給料には届かない。管理職や開発職などの経験が求める求人でも、希望する給料をもらえる仕事は多くなかった。要するに現地採用の相場を知らなかったのだ。

現地で働くだけなら、それこそ時給200バーツのコールセンターで働けばいいのだが、海外に移住してまで貧乏するのは嫌だ。日本の本社からの紹介など、ある程度まとまった金を約束されない限り、現地採用で働くことはないと思う。しかし、どう考えても日本を離れて働く必要がない人材、つまりは日本で金を稼げる人間を求人側も安い金で求めている気はする。この辺の相場観の乖離は埋まりそうにない。適当な日本人がいなければ、日本語が不自由な以外は優秀な現地の人が集まるのだろう。だから駐在員の給料ように日本の物価を基準にする必要はないし、そもそも日本人を必要としているわけでもない。

また、移住中の生活費を補う不労所得と副業の見通しもついていない。副業として考えている小説は、まだ書き始めてすらいない。出版される約束もないので、ただ書いただけで終わる可能性が高い。自己表現のためであれば目的は果たせるが、仕事として考えた場合、売れない商品が残るだけだ。小説を書く工程を方法論に落とし込み、さらに書き続けることで遠い将来の収入に繋げることはできる。作品ではなく商品としての小説を書く技術を、どうやって身に付けるかが直近の課題だ。どのような小説から、どれだけ収入を得られるのかも、きちんと調べる必要がある。そもそも小説という衰退するメディアよりは、情報サイトを作りアフィリエイトで稼ぐことを考えた方が、現実味があるのかもしれない。

仕事を辞める前に用意した無職期間中の生活費は、すでに尽きた。失業給付の支給も三月末で終了する。四月からの生活費を確保するために、また派遣で働くことになる。三月にTOEIC S&Wテストを受けるので、試験勉強を進めながら遅くても三月初旬には仕事探しを始めるつもりだ。仕事探しのための準備は特にない。履歴書と職務経歴書は書き直したし、LPICレベル1も取得した。二月は引き続き試験勉強と小説の構想を練ることに集中しようと思う。