ノマド探求

二次元移住準備記

今週は複雑な気持ちの一週間だ。

来週から半年ぶりに派遣で働き始める。働くことを考えると憂鬱になるが、再び定職に就けた安堵感も大きい。定職に就くことは食い扶持を確保するだけでなく、社会的な認知を受けるにも必要なことだ。無職で過ごしていると、いたるところから無言の圧力がかかってくる。どんな大金持ちでも無職であれば、社会的に抹殺される。働くのは嫌いだが、それ以上に無職であることは居心地が悪い。

無職者が何を言っても説得力を持たないし、肩身の狭い思いをすることは多い。また派遣やアルバイトで定職に就いていても、それは社会的に認められない。いくら本人が低収入で問題ないと思っていても、世間からすれば大いに問題がある。正社員で働くことは大人になる証であり、正社員で働き続けることは大人の義務とほぼ同義だ。正社員になるのは、非効率的で理不尽な仕事に耐えてこそ一人前だという、大人への通過儀式を兼ねている。これはマンモスを追っていた太古の昔から変わらない価値観だと思う。狩りに加わらない原始人は、群れの中でさぞかし居たたまれない思いをしたことだろう。耐えきれずに群れを離れた無職の原始人が、やがて新大陸に辿り着き、争いのない平和な群れを作ったことを願わずにいられない。

今後は副業が軌道に乗るなど、何かしらの変化がない限り、数年間はこのまま働くことになる。ただIT業界で派遣の仕事ができるのは、五十歳までと考えている。それまでに正社員になるか、もしくはフリーランスで契約できない限り、IT業界で生き残ることは難しいだろう。日本にいても海外に移住しても、定職に就き続けたい理由ができたのだが、今更正社員になる努力をするつもりはない。次の職場では職能を伸ばし職歴を積むとともに、何とかフリーランスで契約できるよう色々とコネを作っていきたいと思う。

TOEIC S&Wテストを受けてきた。

この前の日曜日にTOEIC S&Wテストを受けてきた。スピーキングが予想以上にできず、さらなる勉強方法の改善と勉強時間の確保が必要であることを思い知らされた。先週までの勉強の進捗度合いから考えて、たいしてできないだろうと分かっていたが、勉強方法すら固められなかったのは悔しい。

今回の試験は、勉強方法を模索しながら勉強を進めることになった。まるまる一ヶ月間を試験対策に充てられる時間があったのに、自身の怠け癖のせいで、あまり試験対策を取れなかった。試験対策は、参考書に載っていた問題の解答を自分で作り、模範解答の文例集にして暗記しようと考えていた。しかし、文例集としてまとめるには作った解答の数と種類は少ないし、さらに作った数少ない解答すら暗記せずにいた。これは解答を作るのが難しいとか、暗記する時間がないとかではなく、単に怠けていたからだ。得点に結びつく解答の型というものがあり、本番では何とかそれを思い出して対処したが、満足に解答できた問題は一つもない。また、問題文が画面に表示されずに音声だけで流される問題は、問題文が聞き取れず無言で終わってしまう問題もあった。問題文が画面に表示されていても、意味を理解できず何も答えられない問題もあった。

また今回は新しい試みとして、PCの録音ソフトで自分の英語を録音し聞き返す勉強方法を取り入れてみた。問題文を聞きいてから解答するまでの、実際の試験を模した行程を録音ソフトを使い再現したかったが、参考書に付属する音声データを録音ソフトで再生する方法が分からず、断念した。今週から始めるつもりのオンライン英会話でも、レッスン内容を録音して聞き返したいので、録音ソフトをいじり回す時間が少し必要になる。

試験の感想としては、参考書の音声データのナレーションよりも本番のナレーションの話す速度の方が早かったのが予想外だった。また、本番のボイスチェンジャーを使ったような珍妙な女性のナレーションに面食らってしまった。テスト会場の機材の問題かもしれないが、L&Rテストのナレーターのレベルは期待しない方がいいのだろう。むしろ、あのレベルの英語を聞き取れなければ、ビジネス英語ができるとは言えないのだろう。実地を想定すれば色々な英語に慣れるよう、前向きに取り組むべき課題となる。

英語の発音がまるでコントみたい。

録音した自分の英語を聞くまで、自分の発音は結構イケてるんじゃないかと思っていた。聞く人によってはネイティブと間違えちゃうかもな、ぷぷぷー、とか思っていたけど、えらい勘違いだと気づいた。どっからどう聞いても、日本人の発音だ。

TOEIC S&W テストの対策のため、自分の英語を聞き返す勉強をしている。悲しいことに、芸人が外人コントをしているようにしか聞こえない。感情を込めて話せば話すほど、付け鼻が似合いそうな胡散臭さが漂ってくる。英会話で意思の疎通を取ろうとする時、文法の間違いと同じぐらい崩れた発音は致命的になる。自分の発音は、下手にネイティブの発音を真似するよりも、カタカナ英語で話した方が外人には聞き取りやすいんじゃないかと思うぐらい、強烈な発音だった。インド人の話す英語は分からねぇな、とことあるごとに不満をたれていたけど、申し訳なく思う。私の英語も相当に酷かった。英会話の勉強も必要だけど、発音の勉強もしないと駄目だな。