ノマド探求

二次元移住準備記

Kindle unlimitedで電子書籍に慣れる。

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今週末は久しぶりにホテルに滞在し、一泊二日でノマドワークの練習をした。今回はノマドグッズの確認よりも、気分転換が目的だ。リモートワークに緊急事態宣言の再発令が続き、この一ヶ月間外出する機会がほとんどなく、気が滅入ってくる。何となく家から離れてどこかに行き、自宅以外のどこかで寝っ転がりたかった。試験勉強グッズは持たずに、創作活動も気が向いた時にすればいいやと考えていた。レストランやバーは20時で閉まってしまため、滞在先の楽しみは散歩ぐらいしかない。ホテルで時間を潰せるように、積ん読したままの文庫本を数冊持って来た。家ではどうしても読む気にはならない類いの本があり、缶ビールを飲みながら本を読んでいた。もはや家で過ごす休日とたいして変わらない。

家で楽しく籠城生活を送るために、色々と工夫はしている。今年に入り任天堂Switchを購入し、直近ではKindle unlimitedを契約した。ゴールデンカムイなどの読みたい漫画は購読対象でなく残念だが、雑誌は家電批評やDOS/V power reportが対象となっていて、十分に元を取れる。実際に雑誌で紹介された商品を買うことは少ないけれど、この手の情報は昔から読んでいて飽きない。昭和生まれの宿命か、英語でもITでも勉強するために読む本は紙媒体でないと頭に入らない。それでも、電子化の波に揉まれたおかげで、雑誌程度であれば、電子書籍でも支障はないぐらいに慣れた。電子書籍の利点は、携帯性に優れている点だ。あちらこちらを漂泊しながら生活するノマドワーカーになったら、仕事でも暇潰しでも必要な本は全て電子書籍で持ち運びたい。楽しんで読む本は紙媒体で読みたいが、少しずつ小説も電子書籍で読むようにして頭を慣らして電子化の波を乗りこなす。

昔はform Aとかanとかアルバイト情報誌はすべて紙媒体で、しかもお金を出して買っていた。フリーペーパーの概念はなく、求人を出す企業からも仕事を探す求職者からもお金を取れて、良い商売だったと思う。今は全てWeb上で求職者が無料で利用できる情報だ。紙とWebで考えると、仕事探しの情報に関しては昭和生まれのおっさんでもWebの方が圧倒的に利用しやすい。それぞれの媒体の利点が生きる違いは、縦書きと横書きのどちらが読みやすい情報かの違いだ。旅行ガイドなどの横書きの組み版が紙媒体でも当然だった情報は比較的電子媒体への移行は進めやすい。斜め読みができる濃度の薄い情報は、情報を効率的に処理できるからだろうか、縦書きよりも横書きの方が読みやすい。反対に未だに小説が横書きでは出版されず、電子媒体への移行もそれほど進まずに紙媒体で発行され続けている。その理由は、単に日本語は縦書きが標準であるからではない。

母国語の標準が横書きか縦書きかで、その国民性に同じ特色が生まれる気もするが、同じ象形文字から派生した漢字を使い、縦書きの文化を持つ日本人と中国人で、その気質は違う。やはりカタカナの存在は大きい。カタカナは日本の発展に大きく寄与し、また影響している。日本語は、舶来の情報を導入する際に初めはカタカナで迅速に表記し、それに漢字を当てることで涵養される。カタカナから漢字への変態は、日本人が内容を咀嚼するためも不可欠な作業だと思う。ITの分野が未だに欧米に依存している背景は、実はこの変態作業を怠っているため、その概念をものにできていないからではないだろうか。昭和初期の人はあーだこーだと頭を捻りながら臨んでいた外来語への取り組みをITでも進めれば、アダルトビデオに比肩する独自の変態進化を遂げられるはずだ。漢字とカタカナを使い、縦書きにも横書きにも柔軟に対応できる日本語の特性をもっと生かせるよう、職場では密かに漢字変態運動の普及に努めている。ただ相当、中二病臭い文章になってしまい、ちょっと気恥ずかしいけど。