ノマド探求

二次元移住準備記

リアルマネーをどうするか。

この頃、嫌な現実を避け、二次元に移住できたら良いなと思っている。そして、そのために解決しなければいけない現実的な問題が、いくつかある。今の状況からすると、二次元への完全移住は不可能に近い。生活費をどうやって稼ぐかについて、何の算段もついていないからだ。理想はVtuberのような1.5次元チックな働き方だが、これはかなり厳しい。不労所得を得られる当てもない。年金は期待できず、そもそも年金を貰える年まで生き延びられるかも怪しい。実際はアルバイトや派遣で働きながら、二次元の世界で生きることになる。

ゲームで遊びつつお金を稼げれば良いが、ゲーム内のアイテムなどをリアルマネーに換金する行為は、ほとんどのゲームで禁止されている。合法的にお金を稼げるNFTゲームが今後発展しても、それだけで生活費を賄えるようになるのは、難しいだろう。そもそもゲームの中で働けば、嫌な現実を二次元の世界に持ち込む結果にもなる。リアルマネーのために、大切なアイテムを売り払い、行きたくもない冒険に出れば、それは本末転倒だ。二次元の世界に現実を持ち込まないように気を付けないと、そのうち現実に浸潤されていく。

二次元での生活費は、アイテムに課金などしない限り、そこまでリアルマネーを必要としないと思う。そうすると三次元の生活で必要とされるギリギリの生活費を稼げて、なおかつストレスのない仕事をすれば良い。二次元の世界から三次元の世界に出稼ぎに行くイメージだ。抜けたい抜けたいと思っていた監視の仕事が、今は一番出稼ぎの条件に合致しているように思える。ヘルプデスクやテクニカルサポートなど、対人がメインのフロント業務は避け、三次元での人との関わりは必要最低限に抑える。監視の仕事も上位部署や業者への電話は避けられないだろうが、知識と理論で武装すれば大抵の難癖は反撃はできる。

以前働いていた監視の職場もテレワークに移行し、月に数度出社する以外、自宅からでも仕事ができるようになった。探せばテレワーク可能な監視の仕事は、そこそこあるのではないか。可能であれば元の監視の職場に戻り、家賃の安い郊外に引っ越したい。そこで現実に対抗する城塞を構える。現実というゾンビが蔓延する世界でサバイバルしつつ、安全な場所で甘美な夢想に浸るのだ。派遣の仕事も年齢だけで避けられる歳に近づきつつあり、そのうち本当のサバイバルが始まる。倹約に努めて生活費を蓄え、情報処理技術者などの検定でガチガチに武装するのが、手堅い方法か。