ノマド探求

二次元移住準備記

ゲーム実況を始める。

ノマドワークの確立が、宿願となっている。ノマドワーカーは海外をブラブラと旅行しながら滞在先でポチポチと日銭を稼ぐ、資本主義とは適当な距離を置きつつも、その恩恵だけはちゃっかり受け取る新世代の象徴だった。コロナウィスルが流行する前までは、私もその生活様式に憧れていた一人だった。ノマドワーカーを自称する人のブログを漁ってみても、具体的な仕事については書かれていなかった。今でもヒッピーと同じく謎な存在のままで、その実態の掴めない所が、ノマドワーカーの神秘性を際立たせている。

色々と調べた限り、Webサイトのデザインやプログラミングに携われば、時間も場所も制限なくノマドワーカーに近い働き方ができそうだった。しかし、長年フリーター生活を享受した結果、どこでもいつでもできそうな仕事と言えば、小説の執筆か情報サイトの運営ぐらいしか思い浮かばない。どちらも挑戦しているが、完成すらしていない。青果物がお金に直結するとは考えられず、創作意欲が湧かないのだ。ノマドワークでお金を稼ぐ算段は、全く立っていない。

派遣の職場ではテレワークの励行を求められ、ユルユルな勤怠管理も手伝い、偶然にしてノマドワーカーに近い環境に身を置いている。しかし、ここ数年続く自粛生活で何をするにも億劫になり、自宅に籠もり気儘な生活を送れればいいやと考えるようになってしまった。飲みに行けない代わりにコミュニケーションの手段として始めたオンラインゲームが新たなストレス解消の手段となり、自宅籠城志向に拍車をかけている。そこで、ゲームをしながら小銭を稼ぎ、あわよくば本職にしてしまおうとvTuberを目指すことにした。

お金を稼げるかは別問題として、vTuberになれる環境は割とすぐに調えられる。まずはゲームの実況から始めて、配信の環境を徐々に整えようと思う。今はニコニコ動画よりも、YoutubeかTwitchが配信の主流で、手始めにTwitchで配信を始めた。Tiwtchで配信する方法は色々とあり、今後の拡張性を考えてOBSという配信用のフリーソフトを使うのが最善だ。ゲーム実況者やvTuberが興隆する昨今の流れを受け、OBSに関する情報はネット上に充実している。検索しながら、簡単にOBSのインストールと設定はできた。Twitchとの連携も配信用のコードをOBS側に登録するだけで、すぐに配信を始められた。

実際にゲーム実況した感想として、FPSをしながら雑談をするのは、かなり難しい。マルチタスクとかそういう問題ではない。それに声がキモい。オンライン英会話を始めた最初の頃、復習に録音したレッスンを聴き返していたが、その都度吐き気を催すほど自我にダメージを受けていた。実況は母国語の日本語なのでオンライン英会話ほど酷くはないが、それでも聴き返すと自我が損壊する。ゲーミングヘッドホンのマイクを専用のマイクに変えると声の質は変わると言われているので、配信用のマイクを買うか検討中だ。もしくはボイスチェンジャーで、そもそもの声を変えてしまうかだ。