ゲーム実況を始めてみたものの、誰も聞いていない配信で独り話し続けるのは、かなり寂しい。一人でボソボソと話しながら、何だか悲しい人の様相を呈している。そもそもゲーム実況というジャンルは、かなり幅が広い。狭義では、言葉通りにゲームを実際にプレイしながら、そのゲームの解説をする。広義では、ゲームで遊びながら雑談をする配信もゲーム実況に含まれる。この雑談の部分に注力した配信を心掛けたい。
Twitchなどでゲーム実況の配信を観る限り、大半はただゲームで遊んでいるだけだ。もちろん私も帯域を無駄に消費する一人で、配信中は呻き声と舌打ちぐらいしかできない。一緒にゲームを遊ぶ人がいれば、かろうじて会話は成立し、雑談の配信になる。YoutubeやTwitchで簡単に配信ができる環境は良いと思うが、敷居が低くなった分、有象無象の配信に埋もれてしまう。不特定多数の人に向けて、頭一つ分抜けた配信をするには、それなりの技量と経験が必要となる。
ゲーム実況を勉強するため、最近は有名Vtuberの配信をチェックしている。Youtubeで登録者数百万人以上の有名VtuberとTwitchなどで配信している泡沫Vtuberの違いは、有名Vtuberの配信には配信に広がりがあり、きちんとしたストーリーがあるのだ。ゲームで遊んでいるだけだろうと最初は思っていたが、即興芸に近い瞬発力を感じる。ゲームの話題からそれても脈絡のない話題はあまりなく、遊んでいるゲームを軸に筋道が通っている。
最近はAPEXに飽きてしまい、ValorantやRainbow Six Seageを遊んでいるが、対人戦が主体のゲームは、キャラクター視点のストーリーが作りにくい。MMOなど物語を楽しむゲームで実況をした方が、最初は経験が積みやすそうな気もする。ただFPSと違う意味でMMOは時間が必要になる。王道から逸れながらも、それなりに筋道が立った展開が面白そうだ。例えば、モブキャラに仮託して、幼なじみの勇者を妬むとか。そのうち時間をきちんと取って、MMOにも挑戦したい。
