ノマド探求

二次元移住準備記

ゲームばかりしている場合ではない。

仕事以外の時間は、ほとんどゲームをしていて、不規則かつ怠慢な生活に拍車がかかっている。最近は体調面にも弊害が現れ、慢性的に首と肩が痛い。ゲームチェアが必要かなと考えていたが、そこまでゲームをしなければいい話なのだ。それに、ゲームばかりしていられる状況でもない。この先、あと何年派遣で働けるか分からない年齢になった。また交通整理や清掃のアルバイトに戻る覚悟をしておかないと、派遣の仕事がなくなった時に心が病んでしまう。新しい派遣先の同僚は、みな穏やかな人ばかりだ。長く勤められそうな環境ではある。ここを派遣社員で働く最後の職場にするため、ノマドワークを確立させるための時間が欲しい。派遣社員は私だけなので、仕事内容や休暇取得などで、ちょっと甘えさせてもう魂胆だ。

去年はノマドワークとして、エロ小説とアダルトサイトを考えていた。どちらも煩悩パワーでゴリ押しすれば、何とか形までには持って行けると踏んでいた。ピンクコンテンツは寿司と同じでネタが勝負だ。このネタの淵源はピンク妄想で、ペットボトルロケットのように欲求不満が溜まるほど、妄想は遙か彼方、彼岸に届くぐらい飛翔する。しかし、残念なことに、加齢と共に煩悩パワーが枯れてしまった。さらにゲームをしている時に出る脳内麻薬が、希少な性欲を発散させ、気の抜けたコーラのようになってしまった。FPSに嵌まっている人は、みな快楽殺人鬼になる下地を持っていると思う。敵を倒した時も敵に倒された時も、生と死の狭間で揺らぐエロスとタナトスが、潮の満ち引きのように脳みそを揺さぶり、性欲を洗い流してしまうのだ。

そこで、エロ小説、アダルトサイトに続く第三のノマドワークのネタとして、Vtuberを目指すことにした。ざっと調べた限り、Vtuberの世界は漫画家以上にカーストが厳しい世界ではある。チャンネルの登録者数を百万人以上も持つVtuberもいれば、百人にも満たないVtuberもいる。さらに男と言うだけで、すでに不利な世界だ。旬も過ぎたと言われ、何万というVtuberが次の赤スパチャ長者を目論み跋扈している。正面から突っ込めば、凡百といるVtuberに飲まれてしまうだろう。それだも戦い方を変えれば、まだ収益を上げる可能性も残されている。戦術を磨き、戦略を練る。まずはトークスキルと構成力からだ。場数を踏めば、営業トークと同じようにある一定のレベルまでは上がると思う。

今月から、PCにOBSという配信用のソフトをインストールし、実況をしながらAPEXで遊んで、配信の練習をしている。録画した自分の実況動画を確認して思うことは、滑舌が悪く、声も曇り、モゴモゴと話していて、とても聞き取りにくい。ゲーム用ヘッドフォンのマイクで声を拾っているせいもある。機器を含めて基本的な環境とスキルの改善は必要だ。それに、ゲームに集中すると無言になり、時折、あーとか、うーとか、呻き声と鼻息が聞こえるぐらいで、沈黙が続いてしまう。同僚とゲームをしている時は普通に雑談はできるのだが、一人で話し続けるのは難しい。さらに致命的なことは、話が全く面白くない。この辺は、実況中に話す内容とオチをネタ帳にまとめて、引き出しの中身を拡充しようと思う。