ノマド探求

二次元移住準備記

英語学習のモチベーションが上がらない。

今の職場で働き始めてから、一年が経った。IT業界の現場からは離れ、その昔には念願だった英語を使う仕事に就けた。英語を使う頻度は、その時の業務内容によって変わる。いわゆる英文事務に代表する英語の仕事ではなく、英語で仕事をしている。昨年末には、生まれて初めて海外出張に行った。さぞかし充実した生活を送れているだろうと、半年毎に受けるTOEICのスコアに一喜一憂していた頃の自分は思うかもしれない。しかし、仕事も勉強も何故か英語へのモチベーションが上がらない。むしろコマンドを打たず、ログを読まない今の仕事に不安を覚えている。

TOEICは三年前から受けておらず、必要のない限りは今後も受ける機会はないだろう。惰性で続けているオンライン英会話には実が入らず、仕事中に聴く英語のポッドキャストはBGMとなっている。勉強の必要がないほど、ビジネス英語を習得したかと言えば、そんなことはない。会議の内容はあまり聞き取れずに、一緒に参加した同僚にあとで内容を教えてもらう始末だ。振り返ると、それは私自身の価値観の変化以外にも一因がある。近年の自動翻訳の制度の向上により、英語学習の優先度がガクンと落ちてしまったためだ。

Google翻訳の登場で予見はできたが、最近使い始めたDeepLという翻訳サイトでそれが確信に変わった。DeepLは仕事で英文チェックに使っていて、日本人が書く典型的なウダウダと長く拙い英文でも、機械翻訳の域を超えて、その辺の日本人よりも綺麗な日本語で訳文が返ってくる。このまま精度が向上すれば、近い将来、翻訳者は相当ニッチな職業になるだろう。さらにリアルタイムで日本語字幕が付けば、通訳者も要らなくなる。英語はその他の語学学習と同じように、教養の一つになってしまう。そう思うと、どうしても勉強する気にならないのだ。