ノマド探求

二次元移住準備記

また一年が始まった。

例年と比べて短い正月休みが終わり、また一年が始まった。年始年末は連日飲み会があって、そこそこ疲れた。たまに外出すると変なところで気を遣い、気疲れする。正月は家でゆっくりと前年の振り返りをして気持ちの整理をしようとしていたが、友達や昔の同僚と会う予定をポンポン入れていったら、いつの間にかアルコールマラソンになっていた。どの職場でも友人と言える仲になれる人が、一人か二人はいる。二、三年毎に職場を変わっていると飲み友達の数は次第に増え、会う約束を取り続けると長い休みも埋まってしまう。プラプラと場当たり的に生きていてるが、周りの人には恵まれている。

今年の抱負は、派遣の仕事を辞めることだ。そもそも派遣で働くような歳でもない。年々体力は低下し、体が自由に動くのも、あと十年ぐらいかなと実感する時が度々ある。何かを始めるには今しかない、そう思いながら腰掛けのつもりでIT業界で働き始め、すでに十年ぐらい経ってしまった。時給いくらいくらで時間を切り売りする以外にお金を稼ぐ当てはなく、この先はどうしたもんだろと途方に暮れる。そう思った時が、最大の好機であることは重々承知だ。ある程度の可能性があれば、思い切ってそれに賭けたい、破れかぶれの気持ちはある。進退が窮まった末に僅かな可能性に全賭けして爆散した人の記憶も箴言として残り、身動きが取れない。

コロナ騒動も収まりつつあり、思い切って動くのもありかなと思う。致命傷さえ負わなければ、敗者復活戦はあり得るだろう。それに好機は自分から探さないと、なかなか訪れない。さらに突然訪れた好機は淡々と準備をしながら待ち構えていた者以外、掴むのは難しい。準備が長いといつの間にか準備が目的になり、宿望していた好機が訪れた時は、何かを理由にして黙過してしまう。準備をせずに闇雲に探しつづければ、好機到来は地獄への入り口になる。個人的な経験則からは、準備をしながら探し続けることが、一番意気を保ちやすい。まさに英語の勉強がそうだった。TOEICを受け始めてから屈折二十年、やっと海外出張に行く機会が去年訪れた。