ノマド探求

二次元移住準備記

また一年が終わる。

今年も、また一年が終わろうとしている。ここ三年ほどは、コロナウィルスの流行で外出する機会が極端に減り、人と会っていないせいか季節感が希薄で、一年が異様に早かった。記憶に残った印象的な出来事は、ほとんどない。今年の初めに派遣で働く職場を変え、濃厚な一年になるかと思っていた。しかし、家で仕事をした後は夜中までゲームで遊んでいたせいか、何をしていたのか覚えていない。初の海外出張も淡々と進み、淡々と終わった。去年の暮れ辺りからどハマりした、APEXを筆頭とする対人戦FPSに多くの時間を費やし、働く以外はほぼデジタルの世界に生きていたと言っても過言ではないだろう。

新しい職場は、契約書を読んだり請求書を作ったり、事務作業が多くの割合を占める。ITに全く関わっていないため、ITの勉強をする気力は失せた。その代わりに、ほとんどの業務で英語を使う。TOEICの勉強やオンライン英会話のレッスンが、やっと実践で実を結び、さらに英語へのモチベーションが高まるかと思いきや、自分でも驚くほど感慨が薄い。仕事で使う英語はコミュニケーションツールなので、英語道の英語とは懸け離れた泥臭い英語だ。単語や文法に疎くても、熱意があれば話が通る。逆にいくら英語を流暢に使えても、仕事が進まなければ意味がない。これが感慨の薄い理由だろう。

創作活動は、液晶ペンタブレットを購入したぐらいで、全く進捗がなかった。時間はあるが、やる気が出ない。東南アジアにプチ移住する計画は、すでにどうでもよい。仕事とゲームは受け身でも、やる事を与えられるため、何も考えずに行動できて楽なのだ。クイズの問題を作る作業と、解く作業のどちらが受け身か考えると分かりやすい。こんな感じで、同じような一年を毎年繰り返し、やがて寿命が尽きる。無聊を託つだけの人生は嫌だが、派遣の仕事を辞めない限りは、この状態が続いていくと思う。来年の目標は、何とか他の食い扶持を確保して、今の仕事を辞めることになる。