ノマド探求

二次元移住準備記

今年の夏休み。

ベトナムで日本人への渡航制限がかかる前は、今年の夏休みはまたベトナムに行くつもりだった。去年の夏休みにベトナムを旅行した際、北部にあるサパという少数民族の町に魅了された。今年はその町を起点に少数民族の村をトレッキングして周ろうと考えていた。しかし、渡航制限が解除される見込みはなく、今年は行けそうにない。派遣社員なので、派遣先で指定された夏休み以外は、有給休暇を使って長期休暇を取る。私の場合、旅行に行けない長期休暇は、有給休暇をただ消化する以外に意味はない。今年は長期休暇は取らず、来年に有給休暇を持ち越すつもりだ。

海外旅行は、毎年恒例となっている。もちろん楽しくて旅行に行くが、他の目的もある。バックパックで背負う荷物だけで楽しく生きていけるか、確認をするのだ。突然、ホームレスになっても即座に順応できるよう、普段から準備を心掛けている。その実地試験というわけだ。ミニマリストを目指してはいないが、物にはできるだけ執着しない人生を送りたい。何かに執着すれば判断と行動に制限がかかり、自由を自ら狭める結果となる。自分の家族や哲学を守るためであれば、まだ諦めもつくし、意味もある。しかし物や財産に固執した挙句、何もせずにただそこにいるような人生は嫌だ。ノマドワーカーに憧れる理由も、居住地を限定されない自由が欲しいからだ。嫌になったら、その場をすぐに離れる。その決断は、しがらみを持つほど難しくなる。捨てるものが少ないほど、身も心も軽くなる。

このままリモートワークが続き、特に日本国内で居住地を限定されない職場が増えてきたら、東南アジアではなく、沖縄に住むのも良いかなと思ってきた。沖縄なら現地語を改めて学ぶ必要もない。今の仕事をそのまま続けられれば、仕事観で悩む杞憂もない。どこにも行かない夏休みも悲しいので、三泊ぐらい沖縄に下見に行ってこようかな。