ノマド探求

二次元移住準備記

海外移住の準備を見直す。

数年前から海外移住の準備にと、目標を決めて取り組んできた。色々と紆余曲折や思う所があり、あれやりたいこれやらなければと目標がだいぶ増えた。日常生活を謹直に過ごせば達成できる目標もあれば、空想の域を出ない目標もある。最初は三つに絞っていたが、うだうだと準備をしているうちに、目標が散漫になってしまった。これを機会に見直そうと思う。

まずは海外移住に挑戦する前に、日本での就職活動の環境を整える。仕事の幅と経験を広げる、新しく検定を取る、誰かに口添えしてもらえるようにコネクションを作る、の合計三つを目標と定めていた。今よりもっと良い給料を得るため、市場価値を上げることが目的ではない。移住に失敗して帰国した際に、すぐに就業できる保険として環境を整える。生活資金の確保が目的であれば、職務経歴書の拡充と充足で十分だろう。ただ漫然と今の職務経歴を反映するだけでなく、より充実した職務経歴書を用意する延長に、実務経験を広げたり、新しく検定を取るようにする。すでにIT業界での就業経験は七年ある。監視を二件、テクニカルサポートを一件、そして今の運用を一件、計四件の職場を経験している。検定も基本情報技術者LPICレベル1は取得した。TOEICも十五年以上かけて、やっとこさ800点まで上げた。陰毛に白髪が交ざる年齢が問題だが、システム監視の仕事に就くのであれば、今の条件でも十分だ。今月中旬に受けた応用情報技術者試験の勉強以外にも、仕事で使うITの勉強にも時間を取られてしまい、ろくに創作活動が進んでいない。参考書を開いて勉強をする方が何かを作り出すよりも楽だし、簡単に夢を見られるので楽しいが、自己満足の域を出ない。そんな悠長に夢を見ている時間が、私には残されていない。時間を節約するため、就業中にできる範囲で職務経歴書を充実させたい。応用情報技術者試験に落ちたら、また来年受験するつもりだけど。

二つ目は英会話能力の向上で、これは海外移住を目指した当初から変わらない目標だ。応用情報技術者試験のために休止していたオンライン英会話を来月から再開するつもりだ。仕事にしろ旅行にしろ、英会話が役に立つ状況は多い。今後しばらくは変わらないと思う。英会話は知識ではなく技能なので、一長一短では身に付かず、市場価値は高い。ただ、最近は自動翻訳の精度が目覚ましく向上し、そのうち自動翻訳も普通に使われる時代が来れば状況が変わる。そうなると仕事で英会話能力が求められる機会は減少する。英語だけで金を稼げる時代はもうすぐ終わるのだ。そうなった時に、英会話を含む英語を教養として楽しめるかどうかだが、現実問題として移住先候補地の現地語を学んだ方が、移住後の日常生活では役には立つ。この辺の案配が、今後の課題だ。

最後に、移住先候補地における人脈の構築だ。これは日本人コミュニティへの参加だけではなく、現地人か一緒に移住してくれる日本人の嫁探しも含む。当初は移住先でできる副業の獲得を目指していたが、難航している。Youtuberにしろブロガーにしろ、本気で目指さないとお金は稼げない。お金は稼げなくても、お金を失う機会は少ないので、ローリスクローリターンであるが、恐ろしくコスパが悪い。かけた時間と労力が報われる可能性は低いだろう。それなら日本できちんとお金を貯めて、移住先ではあまり働かずにのんびりと暮らしたい。物価が安い国に移住すれば、節約して派遣社員の給料でも一、二年は生活できる蓄えを日本でも作れる。移住先での就業は、主にビザの取得が目的になるので、緩い仕事でも問題はない。最近、手始めに出会い系サイトに登録して、一緒に移住してくれる嫁を探している。自分で言うと忸怩たるものがあるが、見てくれも悪いし、仕事も非正規だ。プロフィール欄に人生を楽しみたいです、とか書いている人に秋波を送っても、全て無視されている。年収と年齢は私と相応しい女性を選んでいて、高望みはしていない。女性に求める条件は特になく、ガッツだけだ。結婚を真剣に考えれば、皆安定を求めるのだろう。見てくれが悪いわけではないと、そう思いたい。